スコッチウイスキー

シーバスリーガル ミズナラ12年の味と価格・飲み方を解説

2013年発売のシーバスリーガル ミズナラ12年について、「12年」表示が示す最低熟成年数、原酒の一部をミズナラ樽で仕上げる設計、果実と甘みが軸の香味、新旧ボトルの違いや購入前の注意点を整理します。

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。 掲載している商品の価格・在庫は変動するため、最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

シーバスリーガル ミズナラ12年とは?「12年」「ミズナラ」の表示が意味すること

シーバスリーガル ミズナラ12年は、モルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたブレンデッド・スコッチウイスキーです。ミズナラ樽で仕上げたシーバスリーガルは2013年に日本市場向けに登場し、現在は「ミズナラ 12年」の名称で販売されています。ラベルの「12年」と「ミズナラ」はどちらも読み違えやすいため、まず基本仕様を整理します。

要点を先にまとめます。味は洋梨・オレンジとハチミツが軸の穏やかなブレンデッドで、ミズナラは後ろに香るアクセント程度です。実売は3,300円前後(2026年10月13日時点)です。ミズナラの香りを確かめるならストレートか少量の加水、日常使いなら1:3のハイボールが向きます。

項目内容読み取り方
分類ブレンデッド・スコッチウイスキーモルト原酒(大麦麦芽だけが原料)と、麦芽以外の穀類も使うグレーン原酒を合わせたもの
キーモルトストラスアイラ蒸溜所のシングルモルト(シーバスリーガル全体の説明)本品での配合比率や香味への寄与の大きさは公表されていない
容量・度数700ml/40%—
年数表示12年最も若い原酒の年数(下記)
樽原酒の一部を日本原産ミズナラ樽で後熟(フィニッシュ)全量をミズナラ樽で熟成したものではない(下記)
価格設定オープン価格実売は店ごとに異なる(目安:3,300円前後・2026年10月13日時点)
受賞歴2018年IWSC金賞、2020年ISC金賞—
公式の商品情報に記載がない項目麦芽のピート度合い、ミズナラ樽以前の樽種、後熟(フィニッシュ)期間、冷却濾過・着色の有無SWRではE150a(プレーンカラメル)による着色が認められており、着色の有無は色調から判断できない。冷却濾過は、低温で濁りの原因となる脂肪酸エステル類を除く工程で、非公表のため有無は断定しない

「12年」は全原酒の平均ではなく「最も若い原酒」の年数

英国のスコッチウイスキー規則(SWR 2009)では、熟成年数表示はブレンド中で最も若い原酒の年数を示します。メーカーの説明も「12年以上熟成したモルト原酒とグレーン原酒をブレンド」であり、すべての原酒が12年ちょうどという意味ではありません。12年より長く熟成した原酒が含まれていても、表示は12年のままです。したがって、ラベルの年数からブレンド全体の平均熟成年数や長熟原酒の比率は読み取れません。年数違いの銘柄を比べるときは、最低熟成年数の差であることを前提に判断しましょう。

「ミズナラ」はブレンドの一部に重ねた後熟の個性

ミズナラ樽を使うのは、ブレンドに使う原酒の一部です。その一部を熟成の最後に日本原産のミズナラ樽へ移し、香りを重ねる**フィニッシュ(後熟)**を施しています。ミズナラはオーク属の木(Quercus crispula)で、SWRの「スコットランド国内で、容量700L以下のオーク樽により3年以上熟成させる」という条件を満たします。後熟もスコットランド国内で行われるため、日本産材の樽を使ってもスコッチの表示が成り立ちます。樽の工程としての「フィニッシュ(後熟)」と、テイスティング用語の「フィニッシュ(余韻)」は別の意味です。本記事では、樽の工程を「後熟(フィニッシュ)」、テイスティング側を「余韻」と書き分けます。本品は全量をミズナラ樽で長期熟成した酒ではありません。そのため、ミズナラ由来の要素はシーバスリーガルの骨格の上に乗るアクセントとして現れます。公式の香味説明も果実と甘みが軸です(次章の表を参照)。ミズナラ樽の香木的な個性を主役に期待するなら、ミズナラ樽熟成を前面に出したシングルモルトとは設計が違うと理解しておくと、飲んだときの印象とのずれが起きにくくなります。

購入・提供の前に押さえておきたい2つの整理

  • 新旧ボトルの違い:2023年の刷新は外装の変更で、メーカーはリニューアル時に味わいを維持したと説明しています。ただし、これは個々のボトルが同じ印象になることを保証するものではありません。新旧を飲み比べるなら、開栓時期、保管状態、ロットをそろえたうえで比べます。
  • 「日本酒樽」の記載:公式FAQにはミズナラ12年の説明中に「日本酒樽」とあります。一方、商品ページとメーカー発表はどちらも「ミズナラ樽」と明記しています。日本酒樽を使うのは別商品の「匠リザーブ12年」です。店頭POPやメニューの説明文は「ミズナラ樽フィニッシュ」と書けば誤りがありません。

香りと味わいはなぜこうなるのか:ストラスアイラ由来の骨格とミズナラフィニッシュの役割

ウイスキーのイメージ写真

シーバスリーガル ミズナラ12年の香味は、3つの層に分けると理解しやすくなります。モルト原酒がつくる果実味の骨格、グレーン原酒が敷く土台、そしてミズナラ樽後熟によるアクセントです。

公式テイスティングノートと一般的な表現の対応

段階ブランド公式の表現
ノージング(香り)オレンジ、洋梨、クリーミーなタフィー、微かなナッツ(ヘーゼルナッツ)
パレット(味わい)洋梨、ハチミツ、オレンジ風味のキャンディ
余韻(フィニッシュ)スパイシー

公式の説明では、タフィーとナッツは香りの要素、ハチミツは味わいの要素として挙げられています。タフィー(カラメル化した糖と乳脂の香り)とハチミツ(花の蜜やワックスを思わせる香り)は、評価の場では別系統の記述語として扱われます。

これらの言葉と製法の関係を、一般論として整理しておきます。洋梨やオレンジの果実香は、主に発酵と蒸溜で生まれるエステル(果実香の成分)が担います。タフィーやバニラ系の甘い香りには、アメリカンオーク樽のトーストで生じるバニリンやラクトンが関わることが多いとされます。ハチミツは、モルト原酒の甘い香りと樽由来成分の重なりとして表現されます。ナッツ系は、樽熟成中の酸化や、リフィル樽(2回目以降に使う樽)主体の穏やかな樽香と関連づけて語られることが多い要素です。余韻のスパイスには、オーク由来のオイゲノールなどのフェノール類が関わるとされます。なお、本品でそれぞれの香りがどの原酒・樽に由来するかは公表されていません。

モルトの骨格:ストラスアイラはブランドのキーモルト

ストラスアイラ蒸溜所はシーバスブラザーズ社が所有し、メーカーはそのシングルモルトをシーバスリーガルのキーモルトと説明しています。ただし、ミズナラ12年での構成比や寄与の大きさは非公表で、蒸溜所の特徴から本品の香りを直接説明することはできません。

一般論として、洋梨やオレンジに通じる果実香はエステル(酸とアルコールが結びついてできる香り成分)が担います。エステルは主に発酵中に酵母がつくり、発酵時間を長く取るほど増えやすいとされます。蒸溜では、還流(蒸気が釜の上部で冷えて液体に戻る現象)が多いほど重い成分が釜に戻り、軽くフルーティーな原酒になりやすくなります。還流が少ないと、硫黄系や肉様の重い成分が残りやすくなります。ミドルカット(製品に回す中留部分の切り出し)は、早めに切り上げるとフェインツ(後留)側の重い成分が減ります。本品の原酒の発酵時間やカットの幅は公表されていないため、ここでは香りの成り立ちの一般的な仕組みとして押さえておきます。

グレーン原酒が担う土台

グレーン原酒は連続式蒸溜機で、SWRの上限であるアルコール度数94.8%未満という高い度数まで蒸溜するため、一般にモルト原酒より軽く、なめらかな口当たりの原酒になりやすいとされます。ただし、原料の穀物、蒸溜条件、樽の履歴によって香味は変わります。本品はグレーン原酒も含むブレンドで、公式は味わいとしてハチミツを挙げています。その甘さがどの原酒や樽に由来するかは公表されておらず、特定の原酒に割り当てることはできません。

ミズナラ樽の香りと、本品での位置づけ

ここからはミズナラ樽一般の話です。ミズナラ樽の香りは、白檀や伽羅を思わせるオリエンタルな香りと表現されます。これにはラクトン類などの樽由来成分が関わるとされ、ミズナラはホワイトオークよりオークラクトン(特にcis体)の含有が多いとされます。一方でミズナラは、ホワイトオークに比べて道管を塞ぐチロース(細胞内にできる充填物)が少なく、液漏れしやすい材です。さらに真っすぐで節の少ない材が取りにくく、樽材として歩留まりが悪いことも扱いにくさの一因です。また新樽で使うと渋みや木香が強く出すぎるため、香木を思わせる香りは長期熟成で現れやすいとされます。長期熟成でこの香りを引き出すには手間がかかります。

白檀・伽羅に例えられる香りは長期熟成で現れやすいとされます。後熟期間が非公表の本品では、それより木香・スパイスとして感じられる可能性があります。短い後熟では香木香が出きらないことが多く、これが製法の面から見た、本品でミズナラがアクセントにとどまる理由です。探すなら、グラスを数分置いた後や数滴加水した後に、余韻のスパイスの奥にある乾いた木の香りに注目するとよいでしょう。

通常のシーバスリーガル12年との違い

公式が示す違いは、ミズナラ樽での後熟の有無です。本品は「12年以上熟成したモルト原酒とグレーン原酒のブレンド」と説明されており、通常の12年と同一のブレンドを後熟したものかどうかは示されていません。飲み比べるときは、同じ量・同じグラス・同じ温度でそろえるとよいでしょう。香りの立ち上がりと余韻の木の香りの2点に絞ると、違いをつかみやすくなります。

シーバスリーガル ミズナラ12年の値段:定価はない、実売価格の比べ方

シーバスリーガル ミズナラ12年に、現在「定価」はありません。ペルノ・リカール・ジャパンが公表している700ml品の価格設定はオープン価格で、販売価格は各店が決めます。2023年3月出荷分からは参考小売価格6,105円(税込)が示されましたが、これは当時の参考値です。現行の定価ではありません。店頭やサイトで「定価より○円引き」と表示されていても、何を基準にした「定価」なのかは店によって異なります。

700ml品の実売価格を比べる(2026年10月確認)

販売店店の性格税込価格2023年参考小売価格6,105円との差送料・ポイント・包装の条件確認日
ビックカメラ.com量販店の通販4,480円−1,625円注文時に商品ページで確認2026年10月
カクヤス酒販チェーン4,510円−1,595円注文時に商品ページで確認2026年10月
三越伊勢丹法人オンライン百貨店系の法人ギフト向け6,611円+506円包装・のし・手提げ袋のサービス記載あり。送料は別途有料2026年10月

同じ700ml・アルコール度数40%の商品でも、掲載価格には店によって最大2,131円の差があります。表の価格は各商品ページの掲載価格で、送料やポイント還元は含みません。価格は日々変わり、ポイント還元やクーポンで実質の支払額も動きます。比べるときは、同じ日に各店の価格を確かめてください。

価格差には販売条件も関わる

同じ商品でも、価格と利用できるサービスは店舗ごとに異なります。掲載価格の差がどのような理由によるものかは、店の外からは分かりません。包装・のし・送料を含めた総額と条件を比べて選びます。用途ごとの選び方は次のとおりです。

  • 自宅用に1本買う:量販店か酒販チェーンで十分です。送料と在庫の有無で選びます。
  • 個人への贈り物:包装や手提げ袋が有料か無料か、化粧箱が付くかを確かめます。そのうえで、安い店の価格にラッピング代を足した額と比べます。
  • 取引先への贈答や複数本の手配:のしの表書き、宛先ごとの配送、請求書払いが必要なら、それらに対応する店を選びます。本体価格だけでなく、送料や包装を含めた総額と、必要なサービスが使えるかで判断します。
  • 訪日客や海外在住の知人への土産:海外への土産は次章の「外国人・海外の知人に贈るとき」を参照し、持ち出す場合は渡航先の酒類の免税範囲を事前に確かめてください。

通販で買う前に確かめる4点

  1. 送料込みの総額で比べる:本体が安くても、送料を足すと逆転することがあります。一定額以上で送料無料になる店もあるので、他の商品とまとめ買いする場合は合計額で判断します。
  2. 容量:ページの商品名だけでなく、容量欄が700mlかどうかを確認します。
  3. 正規品か並行輸入品か:ラベルの輸入者表示を見て判断します。贈答用なら、正規の輸入元が扱う商品を選ぶと説明がしやすくなります。
  4. 新旧どちらのパッケージか:新旧の違いは第1章を参照してください。贈答用は現行デザインを選ぶと、外装の説明で迷いません。

バーでの提供価格は1杯原価から逆算する

業務用の仕入れ値は小売価格と同じではありません。そのため、計算は必ず実際の仕入れ値で行います。税込か税抜かも、計算の途中で混ぜないようにします。以下は、仮に税抜仕入れ値を3,600円とした計算例です。

  1. 注量当たりの酒代を出す:仕入れ値を700mlで割り、注量を掛けます。3,600円 ÷ 700ml × 30ml で、シングル1杯の酒代は約154円です。杯数で見ると、700mlはシングル30mlで約23杯、ダブル60mlで約11杯です。
  2. ロスを見込む:試飲、計量の誤差、ボトル底の残りがあるため、実際に売れる量は700mlより少なくなります。仮に売れる量を9割と見込むと、154円 ÷ 0.9 で1杯の酒代は約171円になります。ジガーで量を量って注げば、見込みとの差を小さくできます。
  3. 副材料を足す:ハイボールや水割りで出す場合は、炭酸、氷、ミネラルウォーター、ガーニッシュの費用を加えます。仮に副材料を30円とすると、ハイボール1杯の原価は約201円です。
  4. 目標原価率で割る:提供価格は「1杯原価 ÷ 原価率」で求めます。原価率は店の方針で決めるものです。仮に原価率を25%とすると、ストレートは171円 ÷ 0.25 で約690円、ハイボールは201円 ÷ 0.25 で約810円になります(すべて仮の数値による計算例です)。

なお、小売価格4,480円(税込)を23杯で割った約195円は、ロスも副材料も含まない酒代のみの試算です。提供価格の計算にそのまま使うことはできません。

注文の少ない銘柄は、開栓してから空になるまでの期間が長くなり、その間に香りが落ちていきます。回転が遅いと見込む場合は、原価率を低めに設定するか、ボトルを小まめに回せる価格帯に置くかを先に決めておきます。

ミズナラの香りを逃さない飲み方:比率・グラス・温度・開栓後の保管

ウイスキーのイメージ写真

シーバスリーガル ミズナラ12年は度数40%のブレンデッドです。香りの前面に出るのは公式ノートの果実と甘みの要素で、ミズナラはその奥に重なるアクセントです(第1章参照)。そのため、飲み方を選ぶときはどこまで薄めるとミズナラの層が消えるかを基準にします。

ストレート:チューリップ型グラスに30mlを常温で

グラスはチューリップ型のテイスティンググラスを使います。胴のふくらみで液面が広がり、口がすぼまっているため、揮発した香りが鼻先に集まります。口の広いロックグラスでは香りが横へ逃げ、ミズナラの繊細な層を拾いにくくなります。シングル30mlを常温で注いでください。冷えていると香り成分が揮発しにくくなります。注いだらグラスを数回回して液面に薄い膜を作り、縁から少し鼻を離して香りを取ります。洋梨とオレンジの後、余韻のスパイスや木の香りの出方を確かめます。

少量の加水:数滴ずつ、止めどきを見極める

  1. 加水の前に、ストレートで香りを一度取っておきます
  2. スポイトかストローで、常温の軟水を2〜3滴だけ落とします
  3. グラスを軽く回し、少し置いてから香りを取り直します
  4. 香りが開いたと感じたら、同じ量をもう一度足します。香りが平板になったら、そこで止めます

加水でアルコール濃度が下がると、香り成分の揮発のしかたが変わり、香りの印象も変わります。立ちやすくなる成分もあれば、弱まって感じられる成分もあり、変化は成分ごとに一様ではありません。どの香りが先に消えるとは一概に言えないため、少量ずつ加え、好みの強さで止めます。本品はもともと40%と高くないので、一度に多く入れないことが大切です。

トゥワイスアップ:常温の軟水と1:1

トゥワイスアップは、ウイスキーと常温の水を1:1で合わせる飲み方で、度数は約20%になります。アルコールの刺激が和らぐため、ストレートでは鼻に刺さって取りにくい香りまで追えます。ブレンダーが原酒を評価するときに度数を下げてノージング(香りの確認)するのと同じ考え方です。水には常温の軟水を使います。冷水は香りの揮発を抑えてしまいます。硬度の高い水はミネラルの味が加わり香味の印象が変わるため、評価には軟水を使います。

ハイボール:濃いめの1:3から試す

  1. グラス、ウイスキー、炭酸水をあらかじめ冷やしておきます
  2. グラスに氷を詰めてウイスキーを注ぎ、軽く混ぜて冷やします
  3. 炭酸水を氷に当てず、グラスの内側に沿わせて静かに注ぎます
  4. マドラーで底から1回持ち上げる程度にとどめ、混ぜすぎないようにします

比率は1:3〜1:4が目安で、度数は氷が溶ける前の計算で1:3なら約10%、1:4なら約8%です。割るほど香りの印象は変わりますが、どの比率で樽の香りを感じにくくなるかは、炭酸の強さ、氷の量、温度、飲み手によって異なります。香りを残したいなら1:3から始め、食事と合わせて軽くしたいときは1:4へ広げるなど、好みの濃さを探ってください。

水割り:1:2〜1:2.5で食中酒に

水割りの比率は1:2〜1:2.5が目安です。度数は約13〜11%で、食事の味を邪魔しにくい濃さになります。手順は、グラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを注いでよく混ぜて冷やす→溶けた分の氷を足す→水を注いで軽く混ぜる、の順です。小さな氷は溶けやすく、途中で比率が崩れます。

飲み方比率(ウイスキー:割り材)度数の目安温度・氷向く場面
ストレート30mlのみ40%常温・氷なしミズナラの香りを確かめる
少量加水数滴ずつ40%弱常温・氷なし香りの開き方を追う
トゥワイスアップ1:1約20%常温・氷なし香りを細かく比べる
ハイボール1:3〜1:4約10〜8%すべて冷やす・氷あり食前、軽く飲みたいとき
水割り1:2〜1:2.5約13〜11%大きめの氷食中酒

開栓後の保管:空気層を増やさない

  • ボトルの中身が減ると空気の層が増え、空気層が増えるほど香りが変わりやすくなります
  • 直射日光と高温を避け、温度変化の少ない暗所に置きます
  • ボトルは立てて保管します。まず手元のボトルの栓がコルク栓かスクリューキャップかを確かめてください。コルク栓の場合、寝かせて液体が触れ続けると、アルコールでコルクが傷み、コルク臭の移りや液漏れの原因になります。スクリューキャップの場合も、締め忘れや緩みがないかを確かめてから立てて置きます
  • 残りが3分の1ほどになったら、密閉できる小瓶に、口元まで満たして移し替えます。遮光性のある瓶ならなお安心です

バーでの注文の伝え方

「シーバスのミズナラをシングルで、トゥワイスアップで」のように、銘柄・量・飲み方の順で伝えると注文が通りやすくなります。シーバスリーガルは熟成年数や仕上げの違う商品が複数あるため、「ミズナラ」まで言うと取り違えを防げます。シングルの量は店ごとに違うので、気になる場合は注文時に確かめてください。ハイボールを頼むときは「濃いめで」と添えると、1:3寄りで作ってもらいやすくなります。

買う前の判断材料:用途別の選び方と、外国人・海外の知人への贈り物で気をつけること

用途別の向き不向き

判断の軸は2つです。ひとつは、ミズナラの個性がアクセントにとどまること(第1章参照)。もうひとつは、度数40%で、グレーン原酒を含むブレンドであることです。公式の香味表現に香木系の言葉は入っていません。

用途評価判断の理由
自宅でのハイボール常用◯公式ノートの果実・ハチミツ系が軸なので、香木香を求めない日常のハイボール向き。ミズナラの要素は炭酸で拾いにくくなる。毎日飲むなら実売3,300円前後(2026年10月13日時点)を消費量に照らして判断する
ミズナラ樽の入門△〜◯「ミズナラがどういう方向に効くか」を知る入口には向く。香木の香りをはっきり感じたい人には物足りない。香木香が主目的なら長期のミズナラ樽熟成をうたう銘柄、果実と甘さが主目的なら本品を選ぶ
バーのバックバー定番◯入手しやすく、ハイボールでもストレートでも出せる。「ミズナラ」の名前が注文のきっかけになる。原価は店ごとの実売で計算する
ギフト◯(説明を添える前提)2018年IWSC金賞などの受賞歴があり、名前も分かりやすい。産地の説明を添えることが条件

オールドパー 12年との比べ方

オールドパー 12年を比較相手に選んだのは、同じ価格帯の12年ブレンデッド・スコッチで、贈答の定番として売り場に並びやすいためです。どちらもモルト原酒とグレーン原酒を合わせるブレンデッド・スコッチです。

項目シーバスリーガル ミズナラ12年オールドパー 12年
度数40%40%
価格帯3,300円前後(2026年10月13日時点)—
香味の手がかり公式ノートは洋梨・オレンジ・タフィー・ハチミツ。ミズナラ樽後熟のアクセントキーモルトはクラガンモアとされる
入手性量販店・酒販チェーン・百貨店系通販で扱いあり量販店・酒販店で広く流通

選ぶ基準は次のとおりです。ミズナラ樽後熟という話題性や、果実と甘さの香りを楽しみたいならミズナラ12年が向きます。日本で長く贈答に使われてきた銘柄としての通りの良さを重視するなら、オールドパー 12年が選びやすいでしょう。価格は同じ店・同じ容量でそろえて比べてください。

外国人・海外の知人に贈るとき

本品はスコットランドで造られるスコッチウイスキーで、ジャパニーズウイスキーではありません。「ミズナラ」の名前から日本産と受け取られやすいため、渡す際は「日本のミズナラ樽を使ったスコッチ」とはっきり伝えます。日本版(ミズナラ12年)の仕様を英語で添えるなら「Blended Scotch whisky, partly finished in Japanese Mizunara oak casks」とすると誤解が生じません。

「日本限定」を売り文句にする点にも注意が必要です。日本語の公式ページは日本限定販売と記していますが、海外にも「Chivas Mizunara」という名前の商品があり、市場によっては年数表示のない仕様もあると報告されています。日本版の12年と同じ仕様とは限らないため、「日本でしか買えない」と断定するのは避け、「日本の公式サイトでは日本限定とされる一本」程度にとどめるのが安全です。

ミズナラらしさを強く求める相手には、イチローズモルトなど、ジャパニーズウイスキーのミズナラ樽銘柄が本命になります。詳しくは関連記事「ミズナラ樽銘柄一覧」「イチローズモルト ミズナラ」を参照してください。

海外へ持ち出す・送る場合は、渡航先の酒類の持ち込み・免税範囲を出発前に確認します。国際配送でも、酒類を引き受けるかどうかは国や配送業者ごとに異なるため、あわせて事前に確認してください。

よくある疑問

  • 18年など上位品との関係:通常の「シーバスリーガル18年」は、最も若い原酒が18年以上のブレンドで、ミズナラ12年の長熟版ではありません。なお、18年以上熟成の原酒をミズナラ樽で仕上げた「シーバスリーガル 18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」(43%)という別商品もあります。

よくある質問

ウイスキーのイメージ写真

バーで開栓日をどう管理する?

ボトルの首に開栓日を記したタグを付けます。週に一度、同じグラス・同じ量でストレートの香りを確かめ、開栓直後との違いを記録します。香りに変化が出たら、ストレートやトゥワイスアップでの提供をやめ、ハイボール用に回すといった運用にすると、提供する一杯の品質をそろえやすくなります。

並行輸入品と正規品で中身は違う?

違いを確かめる手がかりは、ラベルの輸入者表示です。国内の正規品は日本の正規輸入元(ペルノ・リカール・ジャパン)が輸入者として表示されます。並行輸入品は別の輸入者名が記され、海外市場向けに出荷されたものが別の経路で入ってきた商品です。そのため、流通の時期やロットが国内正規品と異なることがあります。また前章のとおり、海外の「Chivas Mizunara」には年数表示のない仕様もあると報告されており、同じ名前でも日本版の12年と同じ仕様とは限りません。購入時は商品名だけでなく、年数表示と輸入者表示をラベルで確かめてください。

通常の12年とミズナラ12年を少量ずつ飲み比べられる?

ハーフ(15ml)ずつの飲み比べに応じる店もあります。ただし対応は店によって異なるため、注文時に量と料金を確認してください。比べ方は第2章「通常のシーバスリーガル12年との違い」を参照してください。

この記事で紹介した銘柄

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。