白州のプレミア価格推移|2026年改定後の定価と相場
白州NV・12年・18年・25年の希望小売価格を2022年・2024年・2026年の改定ごとに年表で整理し、上げ幅と2026年10月時点の税込定価を掲載。実売価格を定価と比べる際の記録条件や倍率の出し方も解説します。
白州の希望小売価格の推移|2022年・2024年・2026年の3回の改定
サントリーが公表する白州の希望小売価格は、2022年4月、2024年4月、2026年4月1日出荷分の3回にわたって改定されています。白州(ノンエイジ、以下NV)700mlは税別4,200円から7,500円へ、白州12年700mlは税別8,500円から16,000円へと、いずれも2倍近い水準まで上がりました。相場が「高い」か「安い」かは、どの時点の定価と比べるかで大きく変わります。
白州700mlの希望小売価格の年表(税別)
| 銘柄(700ml) | 2022年4月改定前 | 2022年4月改定後 | 2024年4月改定後 | 2026年4月改定後(現行) |
|---|---|---|---|---|
| 白州(NV) | 4,200円 | 4,500円 | 7,000円 | 7,500円 |
| 白州12年 | 8,500円 | 10,000円 | 15,000円 | 16,000円 |
| 白州18年 | 25,000円 | 32,000円 | 55,000円 | 61,000円 |
| 白州25年 | 125,000円 | 160,000円 | 360,000円 | 415,000円 |
白州18年・25年の2022年4月改定前と改定後の価格は、サントリーの2022年の価格改定発表に記載された額です。
改定ごとの上げ幅
- 白州NV:2022年は約7%(+300円)、2024年は約56%(+2,500円)、2026年は約7%(+500円)
- 白州12年:2022年は約18%(+1,500円)、2024年は50%(+5,000円)、2026年は約7%(+1,000円)
- 白州18年:2022年は28%(+7,000円)、2024年は約72%(+23,000円)、2026年は約11%(+6,000円)
- 白州25年:2022年は28%(+35,000円)、2024年は125%(+200,000円)、2026年は約15%(+55,000円)
最も大きな改定は2024年4月です。2026年の再改定はNVと12年では1割未満にとどまる一方、白州18年は約11%、白州25年は率でも金額でも上げ幅が大きく、高価格帯ほど定価の上昇が続いています。12年は休売を経て再発売された現行品のため、改定後の定価をそのまま基準にできます(詳しくは後述のFAQ)。
実売価格の推移は同じ条件のデータでそろえて見る
上の年表は、メーカー希望小売価格の推移です。購入者が実際に払う販売価格は、同じ容量・状態・販売経路で継続して記録した時系列データを確保できていません。そのため、NV・12年・18年・25年のいずれについても「実売価格がこう推移した」とは断定しません。実売価格の推移を自分で確かめる場合は、次の条件で記録します。
- 容量は700ml、未開栓に限り、箱・ホログラム・付属品の有無を揃える
- 酒販店の店頭、EC、個人間取引など、販売経路ごとに分けて記録する
- 送料・手数料を含めた税込総額で記録し、調査日を残す
- その調査日に有効だった税込希望小売価格と比べ、差額(実売価格−定価)と倍率(実売価格÷定価)を出す
2026年4月より前に記録した実売価格は、当時の旧定価で割らないと倍率がずれます。
2026年10月時点の現行定価(税別/税込)
- 白州(NV)700ml:税別7,500円/税込8,250円
- 白州12年700ml:税別16,000円/税込17,600円
- 白州18年700ml:税別61,000円/税込67,100円
- 白州25年700ml:税別415,000円/税込456,500円
相場を見るときは2026年改定後の定価を基準にする
白州の価格情報には、2024年4月改定時の定価のまま更新が止まっているものが多く見られます。2026年4月の再改定を反映していない数字を基準にすると、NVなら定価を7,000円と見誤り、店頭価格のプレミア率を過大に見積もることになります。さらに税別と税込を取り違えると、NVでは税別7,000円と税込8,250円で1,250円の差が生じます。判断の基準は次の手順で揃えてください。
- 比較の分母は、2026年4月1日出荷分以降の希望小売価格を使う
- 店頭の販売価格は税込表示が一般的なので、定価も税込(NVなら8,250円)に揃えて比べる
- 希望小売価格、店頭の販売価格、買取価格は別の価格として分けて見る。買取の目安を、購入時のプレミア価格として扱わない
参考までに、数量限定品「白州 Story of the Distillery 2026 EDITION」(700ml・43度)は税込17,600円で、白州12年の現行の税込定価と同じ価格に設定されています。
「プレミア価格」は3種類ある|希望小売・店頭販売・買取の違いと現在の差

「白州のプレミア価格」として語られる数字には、性質の違う3つの価格が混ざっています。希望小売価格はメーカーが示す基準の価格です。販売価格は店頭・EC・二次流通で買う側が実際に払う額です。買取価格は手放す側が業者から受け取る額です。プレミアとは本来、販売価格が希望小売価格をどれだけ上回るかを指します。買取価格は業者の利幅を差し引いた「出口の価格」なので、購入時の相場として読むと実態とずれます。
2026年10月の買取目安と税込定価の比較
買取店ストックラボが示す2026年10月の買取目安を、現行の税込定価と並べると次のとおりです。
| 銘柄(700ml) | 税込定価 | 買取目安 | 定価との差 | 定価比 |
|---|---|---|---|---|
| 白州(NV) | 8,250円 | 9,000〜10,000円 | +750〜+1,750円 | 約109〜121% |
| 白州12年 | 17,600円 | 19,000〜20,000円 | +1,400〜+2,400円 | 約108〜114% |
| 白州18年(箱・ホログラムあり) | 67,100円 | 65,000〜66,000円 | −2,100〜−1,100円 | 約97〜98% |
| 白州25年(現行品・ホログラム・付属品完備) | 456,500円 | 420,000〜421,000円 | −36,500〜−35,500円 | 約92% |
NVと12年は、売る側の受取額ですら定価を上回っています。一方、18年と25年は買取目安が定価を下回ります。定価で買えた個体をそのまま手放しても、利益にならない水準です。
現行定価と現在の買取目安の差をどう読むか
上の表が示すのは、現行の税込定価と2026年10月時点の買取目安の差です。どの時点の定価と比べるかで、見え方は大きく変わります。白州25年の定価は2024年4月の改定前が税別160,000円(税込176,000円)でした。この旧定価を分母にすると、現在の買取目安420,000円は約2.4倍に見えます。ところが現行の税込456,500円と比べると約92%にとどまります。NVも2022年改定前の税別4,200円(税込4,620円)を分母にすると、買取目安は約2倍に映ります。
差が縮んだ要因は定価の側だけではありません。ストックラボの価格推移では、白州25年の二次流通価格を2024年に47万〜53万円、2025年に35万〜39万円と記載しており、市場側でも下落が起きています。定価の引き上げに加え、二次流通価格の変動も差の縮小に影響したと考えられます。ただし、付属品などの条件を揃えた過去の買取額との比較ではないため、どちらが主因かは断定できません。
販売価格は実際に買える出品の税込総額で確かめる
買取目安は、買取店が売り手に提示する参考額です。酒販店やECの販売価格を算出する材料にはなりません。販売価格は仕入れ経路、送料、手数料、在庫の状況、店ごとの値付けで変わるためです。NV・12年の買取目安が定価を上回っていても、販売価格の水準は出品ごとに確かめる必要があります。18年・25年の買取目安が定価を下回ることから、販売価格も定価前後だとは言えません。買取目安だけでは販売価格は判断できません。購入時のプレミアは、次の手順で確かめます。
- 実際に購入できる出品を複数探し、容量(700ml)・箱・ホログラム・付属品の条件を揃える
- 送料・手数料を含めた税込総額で比べ、調査日を記録する
- 調査日時点の税込定価との差額と倍率を出す
- 買取目安は、売却するときの受取額の参考として別に扱う
売る予定があるなら付属品を残す
上の買取目安は、18年が「箱・ホログラムあり」、25年が「現行品・ホログラムあり・付属品完備」という条件付きの数字です。条件を満たさない個体は、この目安で査定されるとは限りません。売却の可能性が少しでもあるなら、次の点を購入時から守ってください。
- 外箱は潰さずに保管し、湿気・直射日光を避ける
- ホログラムシールは剥がさず、こすれや傷を防ぐ
- 25年は箱以外の付属品も一式そろえて保管する
- 贈答用に包装し直す場合も、箱と付属品は手元に残すよう相手に伝える
なぜ白州は供給が増えにくいのか|蒸溜・樽・熟成年数から見る価格の背景
白州の価格が高止まりしやすい理由は、需要の多さだけでは説明できません。原酒の作り分け、樽の在庫、熟成年数という3つの制約が重なり、出荷量は「今つくれる量」ではなく「何年も前に仕込んだ原酒の量」で決まります。
白州NVは「原酒の組み合わせ」で成り立っている
白州(NV)は、ライトリーピーテッドモルト(ピートを軽く焚いて乾燥させた麦芽)から造った原酒を含む、複数の白州原酒を合わせたシングルモルトです。原材料はモルトのみで、度数は43%です。香味は一つの原酒ではなく、性格の違う原酒の配合で設計されています。ただし、配合は固定比率のレシピではありません。原酒は樽や仕込みごとに個体差があるため、香味の目標に合わせて原酒の組み合わせを組み直し、同じ香味を再現します。出荷を続けるには、必要な香味を担う原酒を十分に確保し、原酒の違いに応じて配合を調整することになります。ただし、置き換えに使える原酒にも限りがあります。ライトリーピーテッド原酒のように香味の軸になる原酒が不足すると、置き換えだけでは補いきれない場合があります。
16基の蒸溜釜は「多様性」と引き換えに構成の維持を求める
白州蒸溜所は形状の異なる計16基の蒸溜釜を備え、ストレート型とランタン型(首の部分が膨らんだ形)を使い分けています。釜の形状によって還流(上昇した蒸気が釜の中で冷えて液体に戻り、再び落ちる現象)の量が変わります。還流が多いほど重い成分が戻されて軽い原酒に、少ないほど重厚な原酒になります。この使い分けで原酒の幅は広がりますが、裏を返せば、ブレンドの構成を保つには各タイプの原酒を計画どおりの量で造り続ける必要があります。一部の釜だけを増産に回すと、配合のバランスが崩れます。
樽の在庫が出荷量の上限になる
白州蒸溜所は材質・形状・前歴の異なる樽を使い分けています。たとえば白州25年には、ピートを効かせた原酒やスパニッシュオーク樽で熟成した原酒が使われます。長期熟成向けの特定の樽で寝かせた原酒は、後から量を足せません。その樽原酒の在庫量が、そのまま年数表記品の出荷量の上限になります。
年数表記品は「増産の効果」が十数年後にしか出ない
熟成年数を表示する商品には、表示年数以上熟成した原酒しか使えません。2026年に増産した原酒が各商品に使えるようになる最短の時期は次のとおりです。
| 銘柄 | 使える原酒 | 2026年仕込みの原酒が使える最短時期 |
|---|---|---|
| 白州(NV) | 3年以上熟成(ジャパニーズウイスキー表示基準) | 2029年以降、配合と品質が整い次第 |
| 白州12年 | 12年以上熟成 | 2038年以降 |
| 白州18年 | 18年以上熟成 | 2044年以降 |
| 白州25年 | 25年以上熟成 | 2051年以降 |
この時間差があるため、需要が伸びても年数表記品は供給で応えられません。在庫を配分するしかない状況が、価格を押し上げる構造的な理由です。白州12年は休売から再発売まで約2年9か月を要し、再発売後も数量限定が続いています。年数表記品の供給がすぐには戻らないことを示す例です。
2024年のリニューアルは短期的な増産策ではない
白州蒸溜所は2024年9月のリニューアルで、フロアモルティング(床に大麦を広げ、人の手で返しながら発芽させる伝統的な製麦法)と酵母培養プロセスを導入しました。どちらも原酒の香味の幅を広げる取り組みです。新たな工程で造った原酒を12年以上の製品に使う場合は、表示年数以上の熟成期間を経る必要があります。サントリーの発表はこのリニューアルの目的を品質向上としており、どの製品に採用するかや、将来の価格への影響は示していません。このリニューアルを理由に「近いうちに値下がりする」と読むのは早計です。
供給構造から見た判断の目安
- 白州NV:3年以上の縛りしかないため、年数表記品より配合の調整で出荷を保ちやすい銘柄。日常用や贈答用に継続して確保したい場合の軸になる
- 白州12年・18年:休売と数量限定の前例があり、供給が細る局面が今後も起こりうる。飲む予定があるなら、見つけた時点で必要本数だけ確保する
- 白州25年:特定の樽原酒の在庫が上限になるため、出荷量は最も限られる
- 酒販店・バー:定番はNV、年数表記品は入荷時の限定提供で組む(値付けは第4章)
立場別の判断基準|個人購入・売却・贈答・店の仕入れでいくらなら妥当か

同じ白州でも、妥当な価格の基準は立場によって変わります。個人購入では手放したときに戻る額、売却では定価と買取目安のどちらが高いか、贈答では表示と外装、店では次に補充するときの価格が判断の軸になります。
個人購入:飲むための支出は購入額全体
基準は現行の税込定価です。開けて飲む場合の支出は、購入額全体です。買取目安は「未開栓のまま手放したときに戻る額」の目安で、開栓した時点で、未開栓なら得られた買取目安の額を手放すことになります。定価で買えた場合、NV・12年は売れば定価以上が戻る1本を飲むことになります。18年・25年は、未開栓のまま売っても購入額と買取目安の差(約1,100〜36,500円)がそのまま目減りになります。未開栓のまま売却する場合に限り、購入額と実際の査定額の差を損益として比べます。
同じ条件で確認した実売価格がないため、二次流通での具体的な購入上限額は示しません。判断の目安は次のとおりです。
- 白州NV・12年:税込定価(8,250円/17,600円)で買えれば、日常に開けて飲む1本として買いやすい水準。二次流通では、条件と調査日を揃えた税込総額で定価との差を確かめ、その上乗せを払ってまで今飲む理由がなければ見送る
- 白州18年・25年:二次流通で税込定価(67,100円/456,500円)を上回る額を払うと、買取目安との差がさらに広がる。開けて飲むつもりがある場合に限って検討し、売却を前提とするなら定価を超える出品は見送る
開栓した時点で買取の対象から外れます。「飲む1本」か「手放す可能性のある1本」かは、買う前に決めておきます。
売却:定価で買えた個体でも利益が出るとは限らない
前の章で触れたとおり、NVと12年は買取目安が税込定価を上回り、18年と25年は下回っています。第2章の表のとおり、18年・25年は定価で買えても買取目安を下回ります。NVと12年の上乗せも1本あたり数百円〜2,000円台にとどまり、送料や手間を考えると転売目的で動く幅ではありません。相場は価格改定や流通量で動きます。売る時期は、複数の買取店の最新の目安を、箱やホログラムの有無といった同じ条件で比べてから決めます。
贈答:表示基準への適合と外装が価値になる
サントリーは、白州の現行4商品をジャパニーズウイスキーの表示基準に適合する製品として掲載しています。この表示基準は日本洋酒酒造組合の自主基準で、「ジャパニーズウイスキー」と表示するための要件を定めています。原料に麦芽を必ず使い、日本国内で採水した水を使うこと。糖化・発酵・蒸溜を日本国内で行うこと。内容量700L以下の木製樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること。日本国内で瓶詰めし、度数が40%以上であること。着色にはカラメルを使えること。熟成の要件は、スコッチウイスキーの定義(SWR 2009:スコットランド国内で700L以下のオーク樽に3年以上)と同じ「最低3年」の考え方に立っています。海外の受け取り手にとっては、ラベルの表記と未開封の箱が、日本産であることを示す証拠になります。贈る際は、箱付き・ホログラム付きの状態で渡すことが価値の一部になります。予算別の目安は次のとおりです。
- 税込8,250円前後:白州NV。初めて白州を贈る相手向け
- 税込17,600円前後:白州12年、または限定品の白州 Story of the Distillery 2026 EDITION
- それ以上:白州18年・25年。付属品は第2章の条件どおり一式で渡す
海外へ持ち出す場合や送る場合は、相手国の酒類の持ち込み制限と関税を事前に確認してください。条件は国ごとに異なり、利用する航空会社や配送業者によって酒類の扱いも違います。
バー・酒販店:仕入れ値ではなく補充価格で値付けする
値付けの基準は、実際に払った仕入れ値ではなく、次に同じボトルを補充するときの価格です。安く仕入れた在庫の価格のまま売ると、売り切ったあとに高い価格で補充することになり、粗利が目減りします。1杯あたりの液体原価は「補充価格÷700ml×提供量」で計算します。下の表は、税込定価で補充できる場合の税込の数字です。税別で管理する場合は、税別の補充価格で同じ式を使います。
| 銘柄(700ml) | 補充価格の例(税込定価) | シングル30mlの液体原価 | ダブル60mlの液体原価 |
|---|---|---|---|
| 白州(NV) | 8,250円 | 約354円 | 約707円 |
| 白州12年/Story of the Distillery 2026 EDITION | 17,600円 | 約754円 | 約1,509円 |
| 白州18年 | 67,100円 | 約2,876円 | 約5,751円 |
| 白州25年 | 456,500円 | 約19,564円 | 約39,129円 |
二次流通で補充する場合は、買取目安を原価の代用にせず、実際の補充見積額(送料・手数料を含む)を表の補充価格に置き換えて計算し直します。700mlから取れるのは、理論上シングル30mlで約23杯、ダブル60mlで約11杯です。実際には試飲や計量の誤差でロスが出るため、ロスは液体原価とは別に加算します。また、開栓後は液面が下がるほど瓶内の空気が増え、香りが抜けやすくなります。回転の遅い年数表記品はロスを多めに見込み、目標の原価率から提供価格を逆算します。
限定品は二次流通で買う前に発売情報を確認する
数量限定品の白州 Story of the Distillery 2026 EDITION(700ml・43度・税込17,600円)は、2026年5月26日に発売され、同じ商品が10月6日にも発売されました。年内に2回、定価で手に入る機会があった商品です。二次流通で定価を超える額を払う前に、取扱店の在庫と次回の販売情報を確認してください。
白州の価格推移でよくある疑問
白州12年は終売したのですか
終売ではありません。白州12年は2018年6月から一時休売し、2021年3月30日に数量限定で再発売されました。現在もサントリーの現行品で、2026年4月の再改定後の希望小売価格は税込17,600円です。店頭で見かけにくいのは数量限定の出荷が続いているためで、商品がなくなったわけではありません。「終売品につき希少」と説明して定価を大きく超える額を付けた出品は、前提が誤っています。購入前に、メーカーの商品ページに現行品として掲載されているかを確認してください。
白州は今後も値上がりしますか
将来の価格は断定できません。確かなのは、第1章のとおり直近3回はいずれも4月に改定されてきたという事実だけです。次の改定の有無や時期を示すメーカーの情報はありません。判断には次の2点を使います。
- 購入:改定はメーカーの案内で公表される。予想ではなく公表された改定内容を見てから動く
- 店の在庫:税込表示でNVが8,250円未満、12年が17,600円未満なら、旧定価で仕入れた在庫の可能性が高い。補充後は現行定価以上に切り替わる前提で、必要な本数を判断する
白州25年の受賞歴は価格に影響しますか
白州25年は、2022年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで最高賞の「トロフィー」を受賞しています。受賞は、その年に出品されたボトルの香味が評価されたものです。年数表記品は原酒の構成が樽ごとに異なるため、同じ銘柄でもボトリングの時期によって香味に差が出ることがあります。受賞は品質の目安にはなりますが、手元のボトルが受賞時と同じロットであることまでは示しません。
評価が高まれば需要は増えます。一方で、前の章で触れたとおり25年の出荷量は特定の樽原酒の在庫が上限です。需要が伸びても供給では応えられず、在庫を配分する状態が続きます。ただし、受賞が二次流通の価格を押し上げ続けるとは限りません。
白州を定価で買う方法はありますか
抽選販売や店頭での入荷など、定価で買える経路はあります。経路ごとの具体的な手順は、既存記事「山崎・響・白州も定価で!」にまとめています。白州を資産として持つ場合の価値の考え方は、既存記事「白州ウイスキーのプレミア価格と価格推移」を参照してください。
バーで白州NV・12年・18年を飲み比べるとき、どう頼み、どの順で比べればよいですか
注文の際は「白州のNV・12年・18年を同じ量で飲み比べたい」と伝え、量とグラスを揃えてもらいます。ハーフ(15ml程度)の設定がある店なら、3種を頼んでも量と支払いを抑えられます。チェイサーの水も一緒に頼みます。
- 順番:NV→12年→18年と、熟成年数の短い順に進める。香味の強いものを先に飲むと、軽い銘柄の香りを拾いにくくなる
- 比べ方:まずストレートで香りを取り、口に含んで味わいと余韻を確かめる。次に数滴ずつ加水して、香りの開き方の違いを比べる
- 見るポイント:NVはライトリーピーテッド原酒由来の軽いスモークと爽やかさ、年数が上がるにつれて樽由来の厚みや余韻の長さがどう変わるか
- 口のリセット:銘柄を変える前にチェイサーの水で口を戻す
25年は1杯の価格が大きく上がるため、加える場合は最後に単独で頼みます。
よくある質問

開栓した白州は、どう保管してどのくらいで飲み切ればよいですか
開栓後は、液面が下がるほど瓶内の空気が増え、揮発しやすい香り成分から抜けていきます。栓をしっかり閉めてボトルを立て、光と温度変化を避けて保管してください。残りが少なくなったら小さな瓶に移すと、空気に触れる量を減らせます。香りが変わるまでの期間は保管条件で異なります。開栓時の印象を記録しておき、定期的に比べて判断してください。
高い価格で買った白州12年に加水するのは、もったいないですか
もったいないとは言えません。ストレートに少量の水を加えると、アルコールの刺激が和らぎ、隠れていた香りを拾いやすくなります。ただし入れすぎると香味が薄まり、元には戻せません。まずストレートで香りを確かめ、スポイトで少しずつ加えて変化を比べるのが確実です。グラスは、香りが口元に集まる口のすぼまったテイスティンググラスが向いています。
白州NVをハイボールにするのは、もったいないですか
価格を基準にすれば、もったいないとは言えません。現行の税込定価8,250円で補充できる場合、30mlあたりの原価は約354円で、年数表記品よりかなり抑えられます。白州NVは、ライトリーピーテッドモルトを含む複数の原酒を配合した軽い香味設計の銘柄です。まずストレートで香りを確かめてから割ると、炭酸でどう変わるかが分かります。
価格改定の前と後で、ボトルの中身は変わっていますか
価格改定は希望小売価格の変更です。本文で扱ったサントリーの情報に、中身の変更を示すものはありません。一方で、原酒の配合は時期ごとに組み直されるため、ボトリング時期によって香味に差が出ることはありえます。「改定前の旧ボトルだから味が上」という上乗せには根拠がありません。比べる場合は、グラスと温度をそろえて香りと余韻を並べて確かめてください。
出典・参考にした情報
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。