【完全ガイド】ウイスキー トマーティン 種類を徹底解説!レガシーからクボカンまで全ラインナップの特徴と飲み方

スコットランド北ハイランドの美しい大地で生まれるトマーティンウイスキー。1887年の創業以来、フルーティーで滑らかな味わいで多くのウイスキー愛好家を魅了し続けています。現在は日本の宝酒造が所有するという意外な背景も持つこの蒸留所は、初心者から上級者まで楽しめる豊富なラインナップを展開しています。レガシーから36年物まで、そしてピーテッドタイプのクボカンまで、トマーティンの奥深い世界をご案内します。北ハイランドが育んだ実力派ウイスキーの魅力を、歴史からおすすめの飲み方まで詳しく解説していきましょう。

目次

1. トマーティンってどんなウイスキー?北ハイランドの実力派を知ろう

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トマーティンはスコットランド北部の美しいハイランド地方で生産されるウイスキーで、特に「北ハイランド」の代表格として知られています。1887年に設立されたこの蒸留所は、現在では日本の宝酒造が所有していることでも注目されています。トマーティンの魅力は、洗練された味わいと飲みやすさにあります。これからトマーティンの特徴やその豊かな歴史について見ていきましょう。

北ハイランドの味わい

トマーティンは、北ハイランド地域のウイスキーらしいバランスの取れた香りと味わいを持っています。この地域は広大で多様性に富んだ風土があり、トマーティン特有のフルーティーさや滑らかさが引き出されています。特に以下の要素が特徴的です。

  • フルーティーな香り: 青リンゴや洋ナシのようなフルーツの香りがあり、口に含むと軽やかな甘さが広がります。
  • クリーミーな口当たり: バニラやクリームのような滑らかさがあり、初心者でも飲みやすい印象です。
  • 適度なスパイシーさ: バーボン樽熟成によるスパイス感もあり、飲み進めるうちに変化を楽しむことができます。

トマーティンの歴史

トマーティン蒸留所は、設立以来数回の変革を経て現在に至ります。特に印象的なのが1986年の一時的な清算ですが、その後、日本企業の宝酒造によって再開されました。この経緯から、日本市場でも非常に人気のあるブランドとして愛されています。トマーティンは、スコッチウイスキーの伝統を守りつつも新しい挑戦を続けており、これが多くのファンを惹きつけている要因でしょう。

飲みやすさが特徴

トマーティンはその軽やかさから、ウイスキー初心者にもおすすめです。以下が飲み方の提案です。

  • ストレート: 軽やかな味わいをストレートで楽しむのが基本です。炭酸水などで割ると味が薄れてしまうため、純粋な風味をまず体験してみましょう。
  • トワイスアップ: ウイスキーを少量の水で割り、香りを引き立てる飲み方もおすすめです。この方法は、独特のアロマを一層際立たせてくれます。

トマーティンは、北ハイランドの潤いに満ちた大地が育んだウイスキーであり、これからも多くのウイスキー愛好家に楽しんでもらえるでしょう。その豊かな味わいをぜひ体験してみてください。

2. トマーティン蒸留所の歴史と宝酒造との意外な関係

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トマーティン蒸留所は1897年、スコットランドのハイランド地方に位置するトマーティン村で設立されました。創業以来、この蒸留所は数多くの課題に直面しながらも、ウイスキー愛好者たちにとって魅力的な物語を紡いできました。

設立から初期の繁栄まで

このトマーティン蒸留所は地元の起業家によってスタートし、当初は2基のポットスチルで操業を始めました。1897年から1906年までの間、多くの挑戦を乗り越えて稼働していましたが、やがてウイスキー市場の不況により、1906年には一時的に閉鎖となりました。しかし、1909年に再開業し、スコッチウイスキーの需要の高まりに伴って再び繁栄を迎えました。

20世紀の成長と困難

1956年に蒸留所の設備は大幅に拡張され、ポットスチルの数は2基から4基へと増加しました。最初は小規模な施設でしたが、1960年代に入ると生産能力が飛躍的に向上し、最終的には23基のポットスチルを有する大規模な蒸留所となりました。この時期、年間2200万リットルという驚異的な生産量を記録し、スコットランドの中でも有数の生産拠点としての地位を確立しました。

ところが1980年代に突入するにつれ、ウイスキー市場は停滞し、トマーティン蒸留所も危機的な状況に直面しました。その際、救いの手を差し伸べたのが日本の宝酒造でした。1986年には宝酒造がこの蒸留所を買収し、スコットランドモルト蒸留所の中で日本企業初の所有者となったのです。

宝酒造との関係の重要性

宝酒造によって新たな運営方針が示されたことで、トマーティン蒸留所は新たな成長の道筋を見つけました。特に、宝酒造の主力商品であるブレンデッドウイスキーの原酒としての役割が強調され、トマーティンのウイスキーは「エンシェント・クラン」や「タリスマン」といったブランドの背骨を支える重要な要素となりました。

  • 近年の展開
  • トマーティンは新たなシングルモルトウイスキーのラインアップに注力し、特に長期熟成された酒やライトピーテッドスタイルの製品を積極的に展開しています。
  • この結果、トマーティンは過去にもスコットランド最大のモルト蒸留所としての名声を維持しつつ、革新を続けています。

トマーティン蒸留所の歴史は、設立時の波乱万丈な道程と、宝酒造のサポートによって新たな局面を迎えた物語です。今なお、スコットランドの伝統を大切にしながら独自のスタイルを持つウイスキーを製造し、その地位を再確認しています。

3. トマーティンの定番ラインナップを徹底解説!レガシーから36年まで

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トマーティンは、その多彩なウイスキーコレクションが魅力的で、個々の酒が持つ豊かな香りと風味が楽しめます。ここでは、「トマーティン ウイスキー 種類」として特に人気のある製品について詳しく紹介いたします。

トマーティン レガシー

トマーティン レガシーは、エイジング表記のないブレンドウイスキーで、ウイスキー初心者にも最適な優れた選択肢です。これは新しいアメリカンオークのバーボン樽で熟成された原酒が使われており、爽やかな果実の香りやスパイスが感じられます。特にレモンや青りんごのフレッシュな香りが印象的で、軽快な後味を楽しむことができます。

トマーティン 12年

トマーティン 12年は、スタンダードボトルとして非常に人気が高く、レガシーに並ぶ存在です。このウイスキーは、バーボン樽とシェリー樽で熟成されており、甘いフルーツのアロマとバニラ、プラムの豊かさが魅力です。多様な味わいを楽しめるため、トマーティンの入門編としても最適な一本です。

トマーティン 14年 ポート・カスク

トマーティン 14年は、ユニークな熟成方式で生まれたウイスキーで、バーボン樽とポートワイン樽で育てられています。このウイスキーは、甘美なハチミツやタフィーの香りが特に心地よく、フルーツのハーモニーが楽しめる一品です。他のトマーティンの製品との飲み比べにもお勧めです。

トマーティン 18年

トマーティン 18年は、オロロソシェリー樽で追加熟成された長期熟成ウイスキーです。豊かなドライフルーツの香りに、マイルドな飲み心地が特徴で、コクがありながらも穏やかなアルコール感が印象的です。リラックスした時間を過ごすにはぴったりの選択です。

トマーティン 30年 / トマーティン 36年

これらの長期熟成ボトルは、特別な場面や贈り物に最も適した選択肢です。トマーティン 30年は、エレガンスと風味の豊かさが際立ち、トロピカルフルーツの香りが記憶に残ります。一方、トマーティン 36年は滑らかでクリーミーなテクスチャーが魅力で、複雑な香りと味わいが徐々に広がっていきます。どちらのボトルも高級感あふれる素晴らしい体験を提供してくれます。

トマーティン カスク・ストレングス

このボトルはほとんど加水することなく瓶詰めされており、高めのアルコール度数が特徴です。フルーティでスパイシーなキャラクターが強調されており、強力な味わいを求めるウイスキー愛好者にはピッタリの一品です。

トマーティン Cù Bòcan(クボカン)

こちらのクボカンは、ピート香が特徴の新しいシリーズです。バーボン樽で熟成されたクボカンには、伝統的なスコッチの香りとトマーティンならではのフルーティさが見事に調和したユニークなウイスキーです。

このように、トマーティンはそれぞれが異なる魅力を持つ多様なウイスキーを展開しており、どれも高い完成度を誇っています。ウイスキーの魅力を存分に味わうために、ぜひこれらのラインナップを試してみてください。

4. 挑戦の一本!ピーテッドタイプ「クボカン」の魅力とは

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トマーティンの豊富なウイスキーコレクションの中でも、特にその個性で注目を集めているのが「クボカン」です。このウイスキーは、スコッチの特徴でもあるピート香を取り入れた新しいタイプで、多彩なフレーバー体験が楽しめます。今回は、クボカンの魅力について詳しく探ってみましょう。

ピート香の導入

トマーティンのクボカンは、独自の製造過程によってピート香をしっかりと引き立てています。従来のトマーティンには見られなかったスモーキーな要素は、以下のポイントによって実現しています:

  • ピートによる乾燥プロセス: 蒸留酒の乾燥にピートを使用し、豊かなスモーキー香をまとわせています。
  • バーボン樽での熟成: ピート香を際立たせるため、バーボン樽で熟成された原酒を選んでいます。

そのため、伝統的なスコッチの味わいを保ちながらも、革新的な体験を提供するユニークなウイスキーに仕上がっています。

香りと味わい

クボカンの香りと味わいは非常に豊かで、多層的です。主な特徴は以下の通りです:

  • 心地よいスモーク香: 初めに感じるのは、ピートによる心地よいスモーク香。この香りは、クボカンのピーテッドな魅力を一番に伝えます。
  • フルーティーなニュアンス: スモーク香に加えて、熟した果物やシトラスの香りが漂い、フルーティーさが明確に感じられます。
  • 絶妙なバランス: ピートの香ばしさとフルーツの新鮮さが見事に融合し、飲むごとに新しい味わいを楽しむことができます。

これらの多様なフレーバーは、ウイスキー愛好家にとって格別の体験となるでしょう。

飲み方の提案

クボカンを楽しむ際のおすすめの飲み方は以下の通りです:

  1. ストレート: クボカンの純粋な風味を楽しむための最もシンプルなスタイルです。香りの変化をじっくり感じながら、味わいを堪能してください。
  2. トワイスアップ: 水を少し加えることで香りがさらに広がり、スモークとフルーツのバランスが引き立ちます。
  3. カクテル: クボカンを基にしたカクテルも楽しむことができ、スモーキーな風味がユニークなアクセントになります。

ストレートからアレンジまで、飲むシチュエーションや好みに応じて様々な楽しみ方ができるのです。

このように、「クボカン」はトマーティンラインナップの中でも特別な位置を占めるウイスキーです。そのピート香とフルーティーさが織りなすハーモニーは、ぜひ一度体験してみる価値があります。ウイスキーの新しい楽しみを見つける一歩として、クボカンをお試しください。

5. トマーティンを最高に美味しく飲む方法|ストレートとトワイスアップがおすすめ

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トマーティンの魅力を最大限に引き出す楽しみ方として、主に「ストレート」と「トワイスアップ」の2つがあります。これらの飲み方は、ウイスキー本来の風味を存分に味わうための基本的な方法です。

ストレートで楽しむ

トマーティンをストレートで飲むことは、ウイスキーを愛する人にとって欠かせないスタイルです。トマーティンはそのクセの少ないライトな味わいを持ち合わせており、スムーズに喉を通ります。具体的には:

  • フルーティーさ: トマーティンの特徴的なナシやハチミツの香りが、ストレートではしっかりと感じられます。
  • 飲みごたえ: アルコールの刺激が心地よく、トマーティンの独自の風味をじっくり楽しむことができます。

ストレートは、他の飲み方に比べてトマーティンの個性が際立ちます。初心者でも飲みやすいので、ウイスキーの第一歩としてもおすすめです。

トワイスアップの魅力

トワイスアップとは、ウイスキーを少量の水で加水する飲み方です。トマーティンにおいては、適度な加水が香りを一層引き立て、飲みごたえを増す効果があります。

  • 香りの拡張: 加水することで、ナシやハチミツの甘さが際立ち、よりリッチな香りを体験できます。
  • 甘みの増加: 加水によってトマーティンの甘味が強調され、まろやかな味わいが楽しめます。

ただし、加水しすぎると風味が薄れてしまうので、適切なバランスを保つことが重要です。理想的なトワイスアップは、ウイスキーの量に対して少量の水を加える方法です。

最後に

トマーティンはその多様な飲み方によって、ウイスキー愛好者に色々な楽しみを提供しています。ストレートで香りや味わいを堪能するか、トワイスアップで新たな風味を発見するかは、あなたの気分次第です。どちらのスタイルでも、トマーティンの豊かな世界に浸ることができるでしょう。

まとめ

トマーティンは、スコットランド北ハイランド地域の名産として知られるウイスキーです。その歴史的な経緯から日本企業の宝酒造によって蘇り、現在では多彩なラインナップを展開しています。特に注目を集めているのが、ピート香を活かしたクボカンシリーズです。トマーティンのウイスキーは、ストレートやトワイスアップなどの飲み方により、フルーティーな香りや滑らかな口当たりが際立ちます。この素晴らしい味わいを存分に楽しむことで、ウイスキーの魅力をより深く感じることができるでしょう。トマーティンは、伝統を大切にしつつ革新を続けるスコッチウイスキーの代表格として、これからも多くの愛好家を魅了し続けるでしょう。

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