ジャパニーズウイスキー

響ウイスキーのブログ|味・飲み方・全種類と2026年価格

サントリー「響」の全種類と2026年4月改定後の価格を整理。免税店限定で復活した響12年、販売休止中の17年、BLOSSOM HARMONY 2026の抽選状況、取り違えやすい3種類の価格の見方まで、購入前に確認したい点がわかります。

本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。 掲載している商品の価格・在庫は変動するため、最新の情報は各販売サイトでご確認ください。

ウイスキー「響」の全種類と2026年4月改定後の価格:現行品・限定品・免税店限定品の区別

ここでいう「響」は、サントリーのブレンデッドウイスキーのブランドです。同じ名前の太鼓教室やペンション、人名とは関係ありません。響は1989年に発売されました。山崎・白州のモルト原酒と知多のグレーン原酒を組み合わせたブレンデッドです。

2026年4月1日出荷分からの価格改定

サントリーは2025年11月に価格改定を発表し、2026年4月1日出荷分から実施しました。対象は「山崎」「白州」「響」の3ブランド・15品目で、値上げ幅は6〜15%です。理由についてサントリーは、包材などの原材料価格や仕入れ価格の上昇を企業努力だけで吸収するのは極めて厳しいと説明しています。今回の改定は2024年4月の値上げに続くものです。2024年改定の品目別の数値はここでは扱いません。

銘柄区分価格税込/税別備考
響 JAPANESE HARMONY現行品7,500円→8,000円税別メーカー希望小売価格。2026年4月出荷分から
響 BLENDER'S CHOICE現行品15,000円→16,000円(未確認)税別15,000円→16,000円とする報道がある。メーカー発表文では未確認
響21年現行品67,100円出典に表記なし(未確認)2026年7月時点の報道値。改定前は60,500円(税込)とされるが、メーカー発表文では未確認
響30年現行品456,500円出典に表記なし(未確認)2026年7月時点の報道値。改定前は396,000円(税込)とされるが、メーカー発表文では未確認
響 BLOSSOM HARMONY 2026数量限定品14,300円税込2026年5月26日発売。700mL・43%
響12年空港免税店限定188ドル(約28,000円)/欧州は約160ユーロ免税店での販売価格43%・0.7L。日本国内での一般販売予定は未確認
響17年販売休止——2018年に休止を発表。再開は未確認

21年と30年は、改定前の値が税込で、改定後の報道値は税込か税別かが分かりません。このため、二つの数字の差をそのまま値上げ額として読まないでください。

限定品と免税店限定品の扱い

響 BLOSSOM HARMONY 2026は数量限定品です。メーカーによる公式の抽選販売はない見込みとされました。実際には、百貨店や酒販店がそれぞれ独自に抽選販売をしています。買いたい場合は、利用している店の抽選告知を個別に確認してください。

響12年は、2015年に終売になったとされていました。2026年に、世界の空港免税店に限った商品として復活しています。2026年5月にドバイ国際空港、6月1日にシンガポール・チャンギ空港とニューヨーク・JFK空港で発売され、その後も主な空港へ順次広がる予定です。報道で挙げられている取扱空港は、ドバイ、チャンギ、JFK、ロンドン、仁川、香港などの海外空港で、日本国内の空港で扱うかは確認できていません。山崎・白州・知多の原酒を使い、アメリカンオーク、スパニッシュオーク、ミズナラの樽で熟成させたものを合わせています。販売は海外の空港免税店などトラベルリテールに限られ、国内での一般販売予定は確認できていません。国内の酒販店で「響12年の新品はありますか」と聞かれた場合は、現時点では海外空港の免税店で扱う商品だと説明するのが正確です。

響17年は、原酒不足を理由に2018年に販売休止が発表されました。当時は「早ければ9月」から休止するとされ、再開の見通しは立っていないと説明されています。その後に販売が再開されたかどうかは確認できていません。店頭や通販で見かける17年は、休止前に出荷された在庫か、二次流通品と考えてください。

3種類の「価格」を取り違えない

  • メーカー希望小売価格(いわゆる定価):メーカーが示す目安の価格。上の表の数字はこれにあたります(12年は免税店での販売価格)。税込か税別かは資料ごとに異なります
  • 店頭の実勢価格:小売店が実際につける売値です。仕入れの時期によって、改定前の在庫が改定前の値付けのまま残っていることがあります
  • 二次流通価格:オークションや買取・転売市場での相場です。年数表記のある21年・30年と、休止中の17年は、定価と大きくかけ離れた価格になりやすい傾向があります

贈答品や店の値付けを決めるときは、比べたい数字が上の3種類のどれにあたるかを先に決めてください。そのうえで、税込か税別かをそろえてから比べると、読み違いを防げます。

響の味はなぜこうなるのか:3蒸溜所の原酒・樽・年数表記からみるブレンドの設計

ウイスキーのイメージ写真

銘柄別の香味:メーカー公開のテイスティングノート

出典:サントリー公式の商品紹介ページのテイスティングノート。本記事でメーカー公開のノートを確認できなかった銘柄は、香味を推測で書かず空欄の理由を示しています。

銘柄ノージング(香り)パレット(味)フィニッシュ(余韻)
響 JAPANESE HARMONYローズ、ライチ、ほのかなローズマリー、熟成した木香、白檀はちみつのような甘さ、オレンジピール、ホワイトチョコレートほのかな甘さ、ミズナラ(伽羅)の香りを伴う長い余韻
響21年未掲載(メーカー公開のノートを本記事では確認できていない)同左同左
響30年未掲載(メーカー公開のノートを本記事では確認できていない)同左同左
響 BLOSSOM HARMONY 2026未掲載(メーカー公開のノートを本記事では確認できていない)同左同左

JAPANESE HARMONYのノートにある白檀や伽羅は、ミズナラ樽の原酒を語るときに使われる香木の言葉です。花や果実の香りは発酵と蒸溜で生まれる香気成分に、はちみつやホワイトチョコレートのような甘さは樽由来の成分に結びつけて読むことができます。以下では、こうした香りがどの原酒と樽から来るのかを順に見ます。

モルト原酒とグレーン原酒の役割分担

響はブレンデッドウイスキーです。モルト原酒は、大麦麦芽だけを原料に単式蒸溜器(ポットスチル)で蒸溜します。ポットスチルは連続式に比べて還流(スチル内で蒸気が凝縮して釜へ戻る現象)と精留(成分を分け取る作用)が少ないため、エステル類(果実のような香りの成分)や高級アルコールなどの同族体(エタノール以外の香味成分)が多く残ります。どれだけ残るかは、ミドルカット(前留と後留を除いて本留を取る範囲)の取り方と、スチルの形状による還流の強さで変わります。カットを後ろへ広げるほど重い成分が入り、原酒は重くなります。これが香味の骨格になります。グレーン原酒は、穀物を連続式蒸溜機で蒸溜した原酒です。知多では蒸溜の方式を変えて、クリーン・ミディアム・ヘビーと性格の異なるグレーンをつくり分けているとメーカーは説明しています。個性の強いモルト同士の角を和らげて全体をつなぐだけでなく、ブレンドの土台の厚みを調整する役も担います。

スコッチでは、蒸溜所どうしで原酒を交換するのが一般的です。一方、日本の大手は自社グループ内で原酒をつくり分けます。山崎・白州は、形や大きさの異なる複数のポットスチルを併用し、発酵槽には木桶とステンレスを使い分けているとメーカーは説明しています。1か所の蒸溜所で多品種の原酒をつくり分けることで、交換に頼らずにブレンドの幅を確保しています。そこに知多の複数タイプのグレーンが加わることが、響のブレンドの幅を生んでいます。復活版の響12年が3蒸溜所の原酒を使っていることは確認できています。ただし、各商品の配合比率は公表されていません。

樽ごとの香味:アメリカンオーク、シェリー系、ミズナラ

  • アメリカンオーク:ラクトン類などに由来する、バニラやココナッツのような甘い香り
  • スパニッシュオークのシェリー系の樽:ドライフルーツのような香りと、渋みのもとになるタンニン。シェリー樽の多くは、シェリーの輸送や熟成に使い終えた樽ではなく、シェリー業者がウイスキー用に一定期間酒を入れて仕込む「シーズニング樽」です
  • ミズナラ:チロース(導管をふさぐ細胞の詰まり)が少なく導管から液が漏れやすいうえ、まっすぐな材が取りにくく、樽にしにくい木材。香りが出るまで長い熟成が必要で、白檀や伽羅にたとえられる香木の香りで語られる

同じ樽種でも、ファーストフィル(初めてウイスキーを詰める樽)かリフィル(2回目以降)かで、木の成分の出方の強さが大きく変わります。

前の章で触れたとおり、復活版の響12年はこの3種の樽で熟成させた原酒を合わせています。ただし、どの香りがどの樽からどれだけ来ているかは公表されていません。そのため、POPなどで「ミズナラ樽熟成」とだけ言い切るのは避けてください。

年数表記は「最も若い原酒」の年数

ラベルの年数は、ブレンドに使った原酒のうち最も若いものの年数です。平均の年数ではありません。響21年であれば、21年以上熟成した原酒だけで構成されていることを示します。

年数が長いほど良いとは限りません。樽の中では3つの作用が同時に進みます。1つ目は「足す」作用で、木からバニラ香のもとやタンニンなどの成分が溶け出します。2つ目は「引く」作用で、チャー(樽の内面を焦がす処理)でできた炭の層が、硫黄系の未熟な香りを取り除きます。3つ目は「変える」作用で、木を通して空気がゆっくり入り、酸化によって香味が丸くなります。熟成が長すぎると「足す」作用が勝ち、タンニンの渋みや木の香りが原酒の個性を覆い、口が乾くような質感になります。また、樽の木を通して水分とアルコールが少しずつ抜け(エンジェルズシェア)、度数が下がるとともに軽い香りも失われます。ブレンダーが見極めるのは年数の長さではなく、樽の影響と原酒の個性がつり合う時点です。

ノンエイジ品の利点と限界

JAPANESE HARMONYのような年数表記のない商品(ノンエイジ)には、最も若い原酒の年数による縛りがありません。若い原酒の明るい果実香と、熟成した原酒の厚みを組み合わせられます。長期熟成原酒が不足しているときでも、品質をそろえて出荷しやすい設計です。一方で、ラベルから熟成の程度を判断する手がかりがないという限界があります。なお、JAPANESE HARMONYについては、ミズナラ樽原酒を含む5種類の樽の原酒をブレンドしているとメーカーが説明しています。BLENDER'S CHOICEは、ワイン樽で熟成させた原酒を使っていると説明されています。どちらも、樽ごとの配合比率は公表されていません。

テイスティングの言葉と工程の対応

段階感じ取るもの主に関わる工程
ノージング(香りを取る)果実や花のような香り、バニラ、香木発酵とポットスチルで残るエステル類、樽の種類
パレット(口中の味)甘さ、厚み、渋みグレーン原酒の質感、樽由来のタンニン
フィニッシュ(余韻)余韻の長さ、木の香り、スパイス熟成中に溶け出した樽の成分、熟成原酒の割合

香りを取るときは、まずグラスを鼻から少し離して軽い香りを確かめます。次にグラスを近づけて、樽由来の重い香りを確かめます。こうすると、香りの層を工程ごとに分けて感じ取れます。

公表されていない仕様と、表示の確かめ方

響の各商品について、次の3点は確認できていません。麦芽のピートの度合い(フェノール値、ppm)、冷却濾過(低温にして濁りのもとになる成分を除く処理)の有無、着色の有無です。メニューやPOPで「ノンピート」「ノンチルフィルター」「無着色」と書くのは避けてください。

日本洋酒酒造組合は、2021年2月に「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を定めました。経過措置の期間を経て、2024年4月に本格的に施行されています。さらに2025年3月27日には、樽の図柄に「JW」の文字を組み合わせたロゴマークを定めました。表示やロゴの扱いは商品ごとに異なります。海外の知人に贈る場合は、ボトルのラベルで表記とロゴの有無を確かめてから説明してください。

響の飲み方:ストレート・加水・ハイボール・水割りの比率と手順、ハイボールは「もったいない」か

ストレート:1フィンガーを常温で、時間差で香りを取る

チューリップ型のテイスティンググラスに1フィンガー(約30mL)を注ぎます。すぼまった口が香りを集めるため、香りの変化が分かりやすくなります。冷やさずに常温で、注いだ直後と数分後に1回ずつ香りを取ってください。注いだ直後はアルコールの刺激と軽い香りが先に立ちます。空気に触れて数分たつと、樽由来の甘い香りが前に出てきます。この変化を確かめてから口に含みます。

加水とトゥワイスアップ

加水は、スポイトやストローで数滴ずつ加え、そのたびに香りを取ります。度数が下がるとアルコールの刺激が弱まり、エタノールに隠れていた香気成分が液面から立ちやすくなります。加えた水は取り除けないので、香りの変化が止まったところで加水をやめます。トゥワイスアップは、ウイスキーと常温の水を1:1で合わせる飲み方です。水は硬度の低い軟水を常温で使います。硬水に多いミネラルは味に重さや苦みを足し、冷たい水は香りの揮発を抑えてしまいます。

ハイボール(1:3〜4)と水割り(1:2〜2.5)の手順

  1. グラス、ウイスキー、ソーダをそれぞれ十分に冷やす
  2. 氷を詰めたグラスにウイスキーを注ぎ、ステアして冷やす
  3. ウイスキー1に対してソーダ3〜4を目安に、ソーダを氷に当てないようグラスの縁から静かに注ぐ
  4. マドラーで氷を縦に1回持ち上げる程度にとどめ、それ以上は混ぜない

炭酸が抜ける主な原因は温度と刺激です。二酸化炭素は温度が高いほど液体に溶けにくくなります。また、氷の表面の凹凸、注ぐときの勢い、混ぜすぎが気泡のきっかけになります。冷やす、氷に当てない、混ぜすぎないの3点が対策です。水割りは、氷とウイスキーを先に十分ステアして冷やしてから、ウイスキー1に対して水2〜2.5を加え、軽く混ぜます。先に冷やしておくと、水を加えたあとに氷が溶けにくく、味が薄まりにくくなります。

ハイボールは「もったいない」か:価格帯と香味の繊細さで判断する

炭酸の刺激と低い温度は、樽由来の繊細な香りを感じにくくします。そのため、価格帯と香味の繊細さの2つの軸で、割るかどうかを判断します。

銘柄価格帯香味の繊細さ勧める飲み方
響 JAPANESE HARMONY8,000円(税別)割っても香りの骨格が残りやすいハイボール・水割りも向く
響21年6万円台(報道値・税区分未確認)樽由来の香りが繊細ストレートか少量の加水
響30年40万円台(報道値・税区分未確認)樽由来の香りが繊細ストレートか少量の加水
限定品(BLOSSOM HARMONY 2026など)14,300円(税込、BLOSSOM HARMONY 2026)買い直しが難しいまずストレートで確かめる

バーでの頼み方と値付け

量の目安は、シングルが約30mL、ダブルが約60mLです。注文は銘柄、飲み方、量の順に伝えます。たとえば「響のジャパニーズハーモニーをハイボールで、シングル」です。トゥワイスアップを頼むときは「常温の水で1:1」と添えます。1杯の値段は、定価を量で割った額ではありません。仕入れ値に、氷・ソーダ・グラスにかかる費用とサービス料を反映した店ごとの値付けです。定価と比べて高い・安いと判断する材料にはなりません。

開栓後の保管

瓶は立てて保管します。高い度数の液がコルクに触れ続けると、栓が傷みやすくなるためです。直射日光と高温の場所は避けます。残量が減るほど瓶内の空気が増え、酸化と揮発が進みます。残りが3分の1ほどになったら、容量の小さい瓶に移して空気に触れる量を減らすのが目安です。

香味に合わせたおつまみ

  • ストレート・加水には、ナッツ、ドライフルーツ、ビターチョコ。樽由来のバニラやドライフルーツの香りと同じ系統の香りが重なります。ナッツの油脂とチョコの苦みは、甘さの輪郭をはっきりさせます
  • ハイボールには、唐揚げや塩味の焼き鳥など、塩気と油のある料理。炭酸と冷たさが口の中の油を流し、塩気がウイスキーの甘さを引き立てます
  • 水割りには、だし巻き卵やおでんなどの出汁を使った和食。度数が下がって香りが穏やかになるため、出汁の繊細なうま味を打ち消しません

古い響のブログ記事を見分ける:2015〜2026年の年表で価格・終売情報の鮮度を確かめる

ウイスキーのイメージ写真

「響 ブログ」で見つかる記事には、書かれた当時の価格や販売状況がそのまま残っているものが多くあります。本文の記述を次の年表と照らし合わせると、その記事がどの時点の情報かを判断できます。

2015〜2026年の年表

時期出来事古い記事を読むときの確認点
2015年響12年が終売とされる「12年は終売」で終わる記事は、2026年の免税店限定での復活を反映していない
2018年響17年の販売休止を発表(詳細は第1章)「休止」と「終売」を区別しているか
2021年2月日本洋酒酒造組合が「ジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」を制定この時期の記事は経過措置期間中の情報
2024年4月表示基準が本格施行。同月に値上げ(品目別の内容は未確認)この月より前の価格は、2回前の改定前の水準の可能性がある
2025年3月27日組合が「JW」ロゴマークを制定ロゴへの言及がなければ、これより前の記事の可能性が高い
2025年11月山崎・白州・響の3ブランド・15品目、6〜15%の値上げを発表発表は11月、実施は翌年4月。混同していないかを見る
2026年4月1日出荷分から値上げを実施価格がこの日以降のものかを見る
2026年5月響 BLOSSOM HARMONY 2026を発売(5月26日)。響12年がドバイ国際空港の免税店で限定発売限定品の価格は年版ごとに異なる
2026年6月1日響12年がシンガポール・チャンギ空港とニューヨーク・JFK空港で発売詳細は第1章

古いブログに多い誤りのパターン

  • 改定前の価格を現行価格として載せている:現行は8,000円(税別、2026年4月1日出荷分から)です
  • 響12年の扱いが不正確:終売とも国内再販とも書かず、海外の空港免税店などトラベルリテール限定と書いているかを見ます(第1章参照)
  • 税込と税別が混在していないか(第1章参照)

鮮度を自分で確かめるチェックリスト

  1. 公開日と更新日の両方を見る。更新日だけが新しく、本文の価格が古いままの記事があります
  2. 価格の横に「税込」「税別」の表記があるかを見る。表記がなければ比較に使わない(第1章参照)
  3. 価格が2026年4月1日以降の改定後のものかを、上の年表の日付と照らし合わせる。「JAPANESE HARMONY 7,500円(税別)」とあれば改定前の情報です
  4. 響17年を「終売」ではなく「休止」として扱い、再開を断定していないかを見る

ハッシュタグ投稿や飲酒記録型ブログの使い方

個人の飲酒記録は、香りや味の感想を知る材料として役立ちます。ノージング(香りを取る)とフィニッシュ(余韻)の書き分けがある投稿は、自分のテイスティングと比べる参考にもなります。ただし、感想には条件の違いが混ざります。開栓してからの日数(瓶内の空気による酸化と揮発)、グラスの形、液温、加水の有無で香りの出方は変わります。購入時期が違えば、ロット(製造の区切り)も違う可能性があります。グラスや開栓時期が書かれた投稿ほど、比較に使いやすくなります。

一方、価格や流通の一次情報としては使わないでください。理由は3つあります。1つ目は、投稿日と購入日が一致するとは限らず、改定前に買ったボトルの値段が新しい投稿に載っていることです。2つ目は、書かれている額が定価なのか、店頭の実勢価格なのか、二次流通価格なのかが分からず、税込か税別かも示されないことが多い点です。3つ目は、海外や免税店で買った人の投稿が混ざり、国内で買えるかどうかの判断を誤りやすいことです。価格はメーカーの案内、販売状況はメーカーや販売店の告知で確かめ、個人の投稿は香味の参考にとどめてください。

用途別の響の選び方と入手方法:自分用・贈り物・海外の知人向け・代わりの銘柄

用途別の選び方:予算と飲み方の2軸で決める

  • 自分用で響を初めて飲む場合は、響 JAPANESE HARMONY(8,000円・税別)から始めます。現行品の中で最も手が届きやすい価格です。ストレートで香りを確かめたあと、加水やハイボールへ飲み方を広げられます
  • 日常のハイボール用も、JAPANESE HARMONYが基本です。ただし入手が不安定な時期は、下の表の代わりの銘柄を普段のハイボールに使います。響はストレートと加水用に回すと、1本を長く楽しめます
  • 贈答用には、JAPANESE HARMONYか響 BLENDER'S CHOICE(16,000円・税別とする報道値。メーカー発表文では未確認)が候補です。購入前に、箱が付いているかと、値札が改定後の価格になっているかを確認します
  • 記念日用には、響21年(67,100円・報道値、税区分未確認)、響30年(456,500円・報道値、税区分未確認)、数量限定の響 BLOSSOM HARMONY 2026(14,300円・税込)が候補です。いずれも、開栓後はストレートか少量の加水で飲む前提で選びます

定価で買う方法と、二次流通価格の読み方

定価で買うには、百貨店や酒販店の抽選販売と入荷案内を利用します。店ごとに会員登録、メール配信、店頭告知などで受け付けています。BLOSSOM HARMONY 2026は、メーカーによる公式の抽選販売がなく、店舗ごとの抽選です。確実に手に入れたいなら、複数の店に応募するのが現実的です。

定価を大きく超える二次流通の価格は、響そのものの価値が上がったことを示すものではありません。需要と供給の差から生まれた市場価格です。年数表記のある商品は、使える長期熟成原酒の量で出荷数が決まります。需要が増えても、すぐに増産することはできません。また、転売品には保管状態のリスクがあります。高温や直射日光で劣化している場合や、液面が下がっている場合、栓が傷んでいる場合があります。真贋のリスクもあります。開封の跡、液面の高さ、箱とラベルの状態、売り手の身元を確かめてください。どれかを確かめられないなら、買わないと判断することも必要です。

酒販店・バーの運営者が誤案内を防ぐ要点

  • 価格を伝えるときは、定価(メーカー希望小売価格)と実勢価格を分けます。あわせて、税込か税別かも伝えます
  • 17年は休止中の扱いで案内(第1章参照)

海外の知人・訪日客への贈り物

響12年は主に海外の空港免税店で販売されており、日本国内の空港で扱うかは確認できていないため、出国空港の取り扱いは事前に確認してください(第1章参照)。贈る予定が決まっているなら、国内で買える現行品から選ぶほうが確実です。選び方の目安は、相手が普段から飲むならJAPANESE HARMONY、記念品として贈るならBLENDER'S CHOICEや21年です。

相手に説明するときは、ラベルの「ジャパニーズウイスキー」の表記と、日本洋酒酒造組合が定めたJWロゴがあるかを材料にできます。表記やロゴの扱いは商品によって異なるため、渡す前にボトルで確かめてください。酒類を海外へ持ち込む場合や発送する場合は、国ごとに数量の上限、課税、発送できるかどうかが異なります。相手国の税関と、利用する配送事業者の規定を必ず確認してください。

響が手に入らないときの代わりの銘柄

代わりの銘柄は、3つの軸で比べます。モルトとグレーンを組み合わせたブレンドかどうか、価格帯、ハイボールでの使いやすさです。響と同じ味になるという意味ではありません。

銘柄ブレンドの成り立ち価格帯ハイボールでの扱い
イチローズモルト モルト&グレーン クラシカルエディションモルトとグレーンのブレンド。海外原酒を含むワールドブレンデッドで、表示基準上のジャパニーズウイスキーではない5,380円前後(2026年10月5日時点)まずストレートで香りを確かめてから、割るかを決める
キリン 富士山麓 シグニチャーブレンドモルトとグレーンのブレンド3,850円前後(2026年10月5日時点)ストレートと加水で骨格を確かめてから割る
キリン 陸ブレンデッド。原酒の構成はメーカーの案内で確認—日常のハイボール用の候補
オールドパー 12年スコッチのブレンデッド。12年はブレンドに使った最も若い原酒の年数—割ると熟成の香りが感じにくくなるため、水割りとハイボールの両方で試す

試し方は次のとおりです。響と候補の銘柄を、前の章で示したハイボールの比率で同じ条件でつくり、飲み比べます。氷が少し溶けたあとに、樽の甘い香りがどれだけ残っているかを比べます。香りが残る銘柄を日常のハイボール用にし、響はストレート用に残すという使い分けができます。

よくある質問

ウイスキーのイメージ写真

響のハイボールに、家庭の製氷機でつくった氷を使ってもよいですか。

製氷機の氷は粒が小さく、白い気泡や凹凸が多いため溶けやすい氷です。凹凸はソーダを注いだときに炭酸が抜けるきっかけにもなります。響のハイボールには、市販のロックアイスのように大きく透明で硬い氷を、グラスの縁近くまで詰めるのが基本です。氷が多いほど液温が上がりにくく、溶ける量も抑えられるため、味が薄まりにくくなります。

ハーフボトル(350mL)と700mL、家飲みではどちらが香りを保ちやすいですか。

香りの持ちを決めるのは、瓶の容量そのものより、瓶内の空気に触れている期間です。本文の保管の項で触れたとおり、残量が減るほど瓶内の空気が増え、酸化と揮発が進みます。判断の基準は消費ペースです。ふだん飲む量から、残りが3分の1ほどになるまでの期間を見積もってください。その期間が長くなりそうなら、空気に触れる期間を短くできるハーフボトルが向きます。短期間で飲み切れるなら700mLでも香りの変化は小さく済みます。700mLを選んだ場合も、残りが3分の1ほどになったら小さい瓶に移すと、空気に触れる量を減らせます。

響 BLENDER'S CHOICEは、ハイボールにしてもよいですか。

本文の判断表と同じく、価格帯と香味の繊細さの2軸で考えます。価格は16,000円(税別)とする報道があり(メーカー発表文では未確認)、JAPANESE HARMONYと21年の間にあたります。ワイン樽で熟成させた原酒を使っていると説明されており、樽由来の香りは炭酸の刺激と低い温度で感じにくくなる側にあります。まずストレートと少量の加水で香りを確かめ、そのうえで割るかを決めるのが順当です。日常のハイボールには、JAPANESE HARMONYや代わりの銘柄を回すと使い分けができます。

この記事で紹介した銘柄

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。