メーカーズマークの価格|定価と通販相場、税込・税別の見方
メーカーズマーク(700ml・45度)の定価は税別3,400円、税込3,740円(2026年10月確認)。3,400円と3,740円が並ぶ理由、旧価格3,080円の見分け方、通販で比べるときの基準線と送料・ギフト仕様の確かめ方を解説します。
本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれます。 掲載している商品の価格・在庫は変動するため、最新の情報は各販売サイトでご確認ください。
メーカーズマークの定価はいくら?2026年10月時点の希望小売価格
結論から言うと、メーカーズマーク(スタンダード、700ml・45度)のサントリー公式通販での価格は税別3,400円、税込3,740円です(2026年10月確認)。3,400円はメーカーが示す税別の希望小売価格で、消費税10%を加えると税込3,740円になります。通販サイトによって税込表示と税別表示が混ざっているため、この記事の価格にはすべて税込か税別かを書き添えています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品名 | メーカーズマーク(スタンダード) |
| 容量・度数 | 700ml・45度(90proof) |
| 希望小売価格(税別) | 3,400円 |
| 公式通販価格(税込) | 3,740円 |
| 350ml瓶の希望小売価格 | 執筆時点で確認できず |
| 1,000ml瓶の希望小売価格 | 執筆時点で確認できず |
「3,400円」と「3,740円」は同じ価格です
検索結果に3,400円と3,740円の両方が出てくるのは、値段が2つあるからではありません。同じ希望小売価格を、税別で書くか税込で書くかの違いです。比べるときは、表示が税込か税別かを先に確かめます。判断の目安は次のとおりです。
- 3,400円前後の表示:税別の希望小売価格です。レジで払う金額は、これに消費税が上乗せされます
- 3,740円前後の表示:税込です。公式通販で定価で買った場合の支払額です
- 3,080円・3,388円:2024年4月より前の価格です(次の章で説明)
メーカーズマークは2026年4月の改定の対象外です(詳しくは次の章)。
税込3,740円は「比較の基準線」として使います
公式通販の税込3,740円は、定価で買ったときの支払額で、比較の基準線として使います。量販店や酒類通販では、これより安く売られていることが多くあります。一方で、送料込みやギフト仕様でこれを超える店もあるため、3,740円を超えている場合は、超えている理由(送料・箱・セット)を確かめます。たとえば次のように使い分けます。
- 自宅用:税込3,740円を基準線にして、送料を含めた支払額で比べます。基準線を超える店は、送料や付属品の分が含まれていないかを確かめます
- ギフト:公式通販のスタンダード700mlはギフト対応なしと表示されています。包装やのしが必要な場合の買い方は後の章で扱います
- 店での原価計算:店での原価の出し方は後の章で扱います
通販での実売価格の一例は2,460円前後(2026年10月10日時点)です。ただし店によって税込・税別の表示が違うため、各店の表記をそのまま確かめてください。実売価格の幅は次のセクションで詳しく扱います。
350ml・1,000ml瓶の価格と、45度=90proofの読み方
350mlと1,000mlの瓶の現在の希望小売価格は、執筆時点では確認できませんでした。700mlの価格から容量比で計算した数字は、メーカーが示す価格ではないため、この記事には載せていません。購入するときは、販売ページに書かれた税込・税別の表示とあわせて、その場で確かめてください。
度数の読み違いにも注意が必要です。米国のラベルや公式サイトでは、度数を「proof(プルーフ)」で表します。米国のproofは、アルコール度数(%)の2倍の数字です。換算式は**proof ÷ 2 = アルコール度数(%)**で、スタンダード品の90proofは45%になります。日本で売られている700ml・45度と、米国の90proof表記は同じ度数のものです。海外の価格と比べるときも、まずproofを%に直し、同じ度数・同じ容量どうしで比べてください。
値上げはいつ?価格改定の時系列と2026年4月改定の対象外

メーカーズマーク(スタンダード)700mlの直近の値上げは、2024年4月1日出荷分からです。サントリーは希望小売価格(税別)を3,080円から3,400円に改定しました。上げ幅は320円、率にすると約10.4%(320÷3,080)です。2026年10月時点の公式通販価格も税別3,400円のままです。
価格改定の時系列
| 時期 | メーカーズマーク700mlの扱い | 希望小売価格(税別) | 税込換算(10%) |
|---|---|---|---|
| 2024年3月出荷分まで | 改定前の価格 | 3,080円 | 3,388円 |
| 2024年4月1日出荷分から | 改定(+320円、約10.4%) | 3,400円 | 3,740円 |
| 2026年4月1日出荷分から | 対象外(ウイスキーの対象は山崎・白州・響の15品目) | 3,400円(変更なし) | 3,740円 |
| 2026年10月確認時点 | 公式通販での価格 | 3,400円 | 3,740円 |
2024年3月出荷分より前の価格は、一次情報が確認できなかったため載せていません。
「2026年4月に値上げ」は誤り。混同が起きる理由
「2026年4月に3,080円から3,400円へ値上げした」という記述は誤りです。正しくは2024年4月の改定です。2026年4月の改定は、ウイスキーでは山崎・白州・響の3ブランド・15品目が対象で、メーカーズマークは入っていません。この改定は、サントリーのウイスキーという同じくくりで報じられました。そのため、どの銘柄が対象かを確かめないまま、同じ会社が扱うメーカーズマークも含めてしまった可能性があります。
「出荷分から」という書き方にも注意が必要です。これはメーカーが卸や小売へ出荷する時点から新価格になるという意味です。店頭の値札がその日に一斉に変わるわけではありません。改定直後は、旧価格で仕入れた在庫が店に残っていることがあります。古い売価のまま更新されていない販売ページも見つかります。
古い価格を載せたページを見分ける手順
- ページの更新日や価格の確認日を見ます。2024年4月より前の日付なら、改定前の価格が載っている可能性が高いです
- 表示が税込か税別かを確かめます。税別3,400円と税込3,740円が今の基準です
- 3,080円(税別)や3,388円(税込)が基準価格として書かれていれば、改定前の情報と判断します
- 商品名と容量・度数が「スタンダード・700ml・45度」かを確かめます。46やカスクストレングスなど別の品の価格と取り違えていないかも見ます
- 迷ったときは、サントリー公式通販に載っている現在の価格と照らし合わせます
店の値付けで見直す点
2024年4月より前の原価でメニュー価格を決めた店は、次の章の「1杯の原価を出す手順」で、現在の仕入れ値に置き換えて計算し直します。仕入れ値は取引先ごとに違うため、計算には実際の請求額を使ってください。
今後の改定を確かめる方法
次の改定がいつ、いくらになるかは、公式の発表を見るまで分かりません。改定の有無を確かめるには、サントリーのニュースリリースのうち、価格改定のお知らせを確認します。見るべき点は、対象の品目一覧、改定前と改定後の希望小売価格(税別)、そして「何月何日出荷分から」という適用日の3つです。品目一覧にメーカーズマークの名前がなければ、その改定の対象には入っていません。
通販価格がばらつく理由と、本当に安いかを見抜く5つのチェック
通販サイトでのメーカーズマーク(スタンダード700ml)の掲載価格は、執筆時点の掲載例でおおむね2,400円台から3,900円台まで幅があります。実売価格の一例は2,460円前後(2026年10月10日時点)です。価格は日々変わるため、ここに挙げる数字は比べ方を説明するための例として読んでください。差が出る理由は、大きく2つに分けられます。1つは表示の違いで、税込か税別か、送料を含むかどうかです。もう1つは商品条件の違いで、ケース売りかどうか、セット品かどうか、正規品か並行輸入品か、という点です。表示の違いを揃えてから商品条件を揃えると、見かけの最安値と実際の最安値を取り違えにくくなります。
本当に安いかを見抜く5つのチェック
| チェック | 見る場所 | 揃え方 |
|---|---|---|
| 1. 税込か税別か | 価格の横の小さな表記 | 税別2,240円のような表示は1.1倍して税込に直す |
| 2. 送料とポイント | カート画面の合計額 | 価格+送料で比べる。ポイントは別枠で考える |
| 3. 1本単価かケース単価か | 商品名の「6本」「ケース」表記 | ケース価格(送料込み)を6で割る |
| 4. セット品かどうか | 「グラス付き」「ギフト箱入り」表記 | 単品とは別の商品として比べる |
| 5. 正規品か並行輸入品か | 販売元・「正規」表記・容量 | 容量を揃え、700mlあたりに換算する |
**チェック1:税込か税別か。**税別の価格を大きく前に出し、税込の価格を小さく添えている販売ページがあります。たとえば税別2,240円は、税込にすると2,464円です。税込の価格と並べて比べるときは、すべての数字を税込に揃えてから順位をつけます。
**チェック2:送料とポイント。**本体が数百円安くても、送料が別にかかる店では、「価格+送料」で比べると順位が入れ替わることがよくあります。1本だけ買うなら、送料無料になる条件や合計の金額を必ず確かめます。ポイント還元は次の買い物で使える権利で、今回払う金額は減りません。比べるときは、まず支払額で比べます。ポイントは、その店でまた買う予定があるときだけ判断材料にします。
**チェック3:1本単価とケース単価。**6本ケースは、ケースの価格(送料込み)を6で割った1本あたりの値段が、単品より安くなることが多くあります。ケース売りは配送が1回で済むため、送料の差も単価に効いてきます。バーや酒販店で回転が見込めるなら、ケース単価を仕入れ値の基準にします。家庭用なら、置き場所と飲み切る量を考えてから決めます。
**チェック4:セット品。**オリジナルグラス付きやギフト箱入りのセットは、付属品の分だけ価格が上がります。単品の最安値と同じ表に並べると、割高に見えてしまいます。贈り物として選ぶならセット品どうしで、中身だけを買うなら単品どうしで比べます。
チェック5:販売元と「正規」の表記。「正規」という表記は、多くの場合、国内の正規代理店であるサントリーが輸入した品を指します。並行輸入品は、正規ルートとは別の経路で輸入された品で、米国向けの750ml瓶や、ラベルの表記が違う場合があります。750mlの瓶は、価格÷750×700で700mlあたりの価格に直してから比べます。度数のラベル表記の読み方は、前の章で触れたとおりです。
酒販店・バーの仕入れ判断:1杯の原価を出す手順
- 仕入れ値を決めます:税込か税別か、送料込みかを揃えた1本あたりの請求額を使います
- 杯数を出します:日本のバーの量の基準はシングル30ml・ダブル60mlです。700mlをシングルで注ぐと約23杯(700÷30=23.3)、ダブルなら約11杯(700÷60=11.6)です。端数を切り捨てた杯数で計算すると、端数の約10ml(ダブルなら約40ml)を最初から使えない分として見込めます
- 液体原価を出します:仕入れ値÷23がシングル1杯、仕入れ値÷11がダブル1杯の液体原価です。たとえば定価の税込3,740円で仕入れた場合、シングルは約163円(3,740÷23)、ダブルは340円(3,740÷11)です
- ロスを足します:こぼれ、計量の誤差、味見の分を店ごとの実績で上乗せします
- 提供コストを足します:グラスの洗浄と破損、氷、ハイボールならソーダ、人件費を1杯あたりに割り振ります
- 値付けを決めます:ここまでの合計を下限として、店の目標原価率から売価を逆算します
目標原価率は、店の立地や業態によって変わります。そのため、ここで一律の水準は示しません。大切なのは、仕入れ先を変えて1本の単価が下がったときに、その差額を23(ダブルなら11)で割り、1杯あたりいくら変わるかを数字で確かめることです。並行輸入品で仕入れる場合は、750mlなら30mlで約25杯になります。杯数の前提が変わるので、計算をやり直してください。
なぜこの価格帯なのか:小麦のマッシュビル、ダブラー蒸溜、樽の移動、手作業の封蝋

メーカーズマークの香味は、原料の配合、蒸溜、樽、熟成の管理という4つの段階で組み立てられています。税込3,740円(税別3,400円)の価格帯にありながら、手間のかかる工程をいくつも採っているのがこの銘柄の特徴です。ただし、各工程が価格にどれだけ影響しているかは公表されていません。ここでは「どんな工程を採っているか」と「それが香味にどう表れるか」を事実として整理します。
ライ麦を使わず冬小麦を使う:甘さの土台
マッシュビル(穀物の配合比率)は、コーン70%、冬小麦(ソフト・レッド・ウィンター・ウィート)16%、大麦麦芽14%です。ライ麦は使っていません。一般的なバーボンでは、2番目に多い穀物としてライ麦を入れ、ペッパーやクローブのようなスパイシーさを加えます。メーカーズマークはその部分を小麦に置き換えた「ウィーテッドバーボン」です。小麦はパンや焼き菓子のような柔らかい穀物感を加えるだけで、ライ麦ほど強い刺激はありません。その結果、トウモロコシ由来の甘さと、樽由来のバニラやキャラメルの香りが前に出ます。これが「スイート&スムーズ」と表現される香味の土台です。
コラムスチルとダブラー:2段階の蒸溜
蒸溜は、銅製のコラムスチル(連続式蒸溜機)で発酵したもろみを蒸溜したあと、ダブラーで2回目の蒸溜をします。ダブラーはポットスチル型の再蒸溜器で、スコッチのスピリットスチルのように前留・中留・後留を細かく切り分ける運用(ミドルカット=製品にする中留だけを取り出すこと)とは異なり、主にもろみ由来の重い成分を落とし、度数を上げる役割です。スコッチのモルトウイスキーは、ウォッシュスチルとスピリットスチルの2基のポットスチルで、1回ずつ区切って蒸溜します。これに対し、メーカーズマークは連続式のコラムスチルで量と効率を確保し、仕上げだけをポット型で行う構成です。銅はスコッチの場合と同じく、蒸気と触れることで硫黄系の重い香りを取り除きます。銅の効果は、蒸気が銅に触れる面積と時間、還流(いったん蒸気になった成分が冷えて液に戻ること)の量で決まります。コラム内の多段の棚と還流、ダブラーでの再蒸溜で銅に触れる機会が多く、硫黄系の重い香りが抑えられます。
樽と熟成庫での手間
| 工程 | 内容 | 香味・品質への働き |
|---|---|---|
| 樽材の乾燥 | オザーク産オークを最低9か月(夏を1回含む)屋外で乾燥 | 雨と日差しにさらすことで、渋みのもとになる成分が抜ける |
| チャー | ミディアムチャー(内側を中程度に焦がしたもの) | 炭の層の下で、加熱された木材の成分がバニラやキャラメルのような甘い香りに変わる。炭の層は雑味も吸着する |
| 樽詰め度数 | 110proof(55%) | 米国の規則ではバーボンの樽詰め度数の上限は125proof(62.5%)。上限より低い度数で詰めるため、同じ量の原酒に必要な樽の本数が増える。水に溶けやすい木材成分(糖類やタンニン)の抽出も度数によって変わる |
| 樽の移動 | 熟成中に樽を熟成庫の上下の段で入れ替える | 温度が高く熟成が速い上の段と下の段を入れ替え、樽ごとの熟成の進み方をそろえる |
樽の本数が増える点はコストに関わりますが、価格への影響額は公表されていません。多くの熟成庫では、置いた樽をそのまま熟成させ、ばらつきは出荷前のブレンドでならします。メーカーズマークは、熟成の途中で樽を入れ替え、樽ごとの熟成の進み方そのものをそろえる方法で知られています。人手のかかる方法です。
封蝋、冷却濾過、着色について
赤い封蝋は、一本ずつ手作業で浸けています(メーカーの表現では「Hand-dipped. One at a time.」)。由来や見分け方は別の記事(/maker-s-mark-limited-26107907/)にまとめています。
スタンダード品の冷却濾過(低温で濁りの成分を除く処理)の有無については、メーカーが公表している記述を確認できませんでした。着色については、米国の基準では、バーボンを名乗るウイスキーには着色料を加えられません(ストレートかどうかを問いません)。スコッチはSWR 2009でE150a(プレーンカラメル)による色調整が認められているので、ここが大きな違いです。
この香味が向く人・向かない人
- 甘さと口当たりの柔らかさを求める人、バーボンを初めて飲む人:45度のままでもアルコールの刺激が出にくく、ストレートやロックで試しやすい銘柄です
- ハイボールで飲む人:小麦を使う銘柄はライ麦のスパイスの骨格が弱く、割りすぎると甘さがぼやけやすいため、ウイスキー30mlに対しソーダ90〜120ml(1:3〜1:4)のうち1:3寄りから試します。グラスと炭酸を冷やし、氷を入れたグラスにウイスキー30mlを注いで混ぜて冷やします。ソーダを氷に当てないように注ぎ、マドラーで縦に1回だけ混ぜます
- ペッパーのような刺激や、ドライな後味を求める人:ライ麦を多く使ったバーボンのほうが好みに合う可能性が高いです
- 店で銘柄を比べて出す場合:ライ麦を使ったバーボンと並べると、小麦を使うことによる違いを説明しやすくなります
46・101・カスクストレングス・限定品の価格と度数:proofを換算して比べる
米国の公式サイトに定番品として載っているのは、Kentucky Straight Bourbon(90proof=45%)、46 French Oaked(47%)、101 Special Proof(101proof=50.5%)、Cask Strengthの4つです。このうち日本で希望小売価格まで確認できたのは、スタンダードだけです。46とカスクストレングスは国内の販売店で扱いがありますが、現在の希望小売価格は確認できませんでした。販売店で見かける価格は「定価」ではなく「店ごとの売価」として扱ってください。度数はproof÷2で%に直してから比べます(換算の考え方は前の章で触れたとおりです)。
| 品名 | 度数(proof/%) | 価格の情報 | 日本での扱い |
|---|---|---|---|
| スタンダード | 90proof=45% | 希望小売価格 税別3,400円・税込3,740円 | 常時入手しやすい |
| 46 French Oaked | 94proof=47% | 日本の希望小売価格は未確認。販売店の価格の例:2,460円前後(2026年10月10日時点) | 国内の販売店で扱いあり |
| 101 Special Proof | 101proof=50.5% | 日本の価格は未確認 | 国内の正規品としての扱いは未確認 |
| Cask Strength | バッチにより異なる | 日本の希望小売価格は未確認。販売店の価格の例:2,460円前後(2026年10月10日時点) | 2026年版の日本発売は未確認 |
| Cellar Aged(2026年版) | 112.1proof=約56.1% | 米国での希望小売価格175ドル | 2026年9月1日に米国で発売。日本などへの展開は2027年にかけて予定 |
| The Stewards Release | 109.6proof(公式発表のABV表記と食い違いあり)/113.3proof=約56.7% | 米国での希望小売価格74.99ドル | 日本での発売は未確認 |
| World Wood Collection – Expedition 01 | 95proof=47.5% | 参考価格85ドル | 免税店(Global Travel Retail)限定 |
46はスタンダードと何が違うか
46は、熟成を終えたメーカーズマークの原酒の樽に、表面を加熱したフレンチオークの板材(インナーステーブ)を差し込み、冬季に冷涼な貯蔵庫で約9週間置いて仕上げる品です。別のフレンチオーク樽に移し替えるフィニッシュとは製法が違います。板材の表面を強く加熱すると、木の表層でタンニンやスパイス系の香りの成分が生まれます。その板材を樽の内側に差し込むため、原酒と触れる木の面積が広がり、数週間という短い期間でもこれらの成分が原酒に移ります。度数は2ポイント高い47%です。アメリカンホワイトオークの新樽由来のバニラやキャラメルの香りに、フレンチオークのタンニンとクローブのようなスパイス感が加わります。小麦を使っていてライ麦の刺激が少ない分、この樽由来の辛さが目立ちます。価格差は、仕上げの工程と度数の差に対して払う分です。飲み方の比較は別の記事(/complete-guide-makers-mark-46-drinking-ways-straight-rocks-highball/)にまとめています。
限定品の数字を読むときの注意
- Cellar Aged 2026の「11年49%・12年33%・14年18%」は度数ではなく、原酒のブレンド比率です。主体は11年で、14年は2割に届かない量を加える構成です。年数表記だけで最長熟の味を想像しないようにします
- The Stewards Releaseは2026年3月に発表された、Wood Finishing Seriesの第3弾です。度数の違う2バッチがあります。公式発表では「59.4% ABV/109.6proof」と書かれていますが、proofから換算すると約54.8%になり、数字が食い違っています。購入時はラベルの表記を確かめてください
- Expedition 01は、ミズナラ・フレンチオーク・アメリカンホワイトオークで仕上げた品です。2026年10月6日に報じられました。免税店限定なので、海外在住の人への贈り物や、出国時に買う候補になります
- ドル表示の価格は米国や免税店での価格です。日本の酒税・消費税・輸入にかかる費用は含まれていないため、円に換算して国内価格と並べることはしません
「価格÷度数」ではなく、飲み方で選ぶ
30mlに含まれるアルコールの量は、45%で13.5ml、50.5%で約15.2ml、56.1%で約16.8mlです。度数が高いほど割安に見えますが、高度数のボトルの価値は量ではなく「加水で調整できる幅」にあります。高い度数のままでは、エタノールが香りの成分を抱え込み、鼻への刺激も強くなります。水を数滴ずつ加えると、エステル由来の果実の香りや、樽由来の甘い香りが立ち上がります。
- ストレートでそのまま飲む:47%前後の46やExpedition 01が扱いやすく、度数の割増しにお金を払う必要はありません
- 加水しながら香りの変化を追う:カスクストレングスやCellar Agedが向きます。56.1%の30mlを45%まで下げるには、水が約7ml必要です(30×56.1÷45≒37.4ml)。最初は数滴から試します
- ハイボールやカクテル:スタンダードで足ります。度数の高い限定品は割っても香味が残りますが、価格に見合う使い方は、加水して香りの変化を追う飲み方です
- 店で出す:高度数の品は、加水用の水と、香りを集めるチューリップ型のグラスを添えて出すと、単価に見合った体験として説明しやすくなります
どれを買う?用途別の選び方と同価格帯のバーボン比較

用途別の選び方
- 自宅で日常的に飲む・ハイボールに使う:スタンダード700mlを実売価格(例:2,460円前後・2026年10月10日時点)で選びます。ケース買いは1本あたりが安くなりますが、6本を冷暗所に立てて置ける場所があるかを先に確かめます。開栓後は、飲み進めるほど瓶の中の空気が増え、揮発しやすい果実系のエステルから香りが抜けていきます。キャップを固く閉め、直射日光の当たらない涼しい場所に立てて置きます。残りが3分の1ほどになったら、小さな瓶に移して空気に触れる面を減らすか、早めに飲み切ります。同時に何本も開けず、1本ずつ飲み切る前提で本数を決めます
- ギフト:一本ずつ手作業で浸けた赤い封蝋が、箱から出したときの見た目の特徴になります。公式通販のスタンダード700mlは「ギフト対応なし」と表示されていたため、包装やのしが必要なら、ギフト対応を明記している販売店で買います。公式通販は、定価で確実に買いたい自宅用に向きます。グラス付きセット(例:2,460円前後・2026年10月10日時点)は、飲み方まで一緒に贈れる候補です
- 外国人や海外在住の知人に贈る:米国では店頭で普通に買える銘柄なので、日本でスタンダードを買って渡す意味は薄くなります。贈るなら、日本でも入手しにくい限定品を選びます。そうした品は相手の国でも手に入りにくいことが多く、贈り物としての価値が残ります。免税店(Global Travel Retail)限定のExpedition 01は、こちらが用意するより、相手が出国時に免税店で扱いを確かめて自分で買う品として案内します
- 海外へ発送する:酒類の国際郵送は、送り先の国や配送業者ごとに規制があります。送れるかどうか、本数や申告の条件を、発送前に配送業者と送り先の国の案内で確かめます
ライ麦を使う定番バーボンとの比較
下の表は、2番目の穀物にライ麦を使う定番バーボンと、同じく小麦を使うバーボンを並べたものです。香味の違いの理由は、「ライ麦を使わず冬小麦を使う」の項を参照してください。価格帯はメーカーズマーク(スタンダード)と比べた目安です。価格は販売店での例で、税込・税別の表示は各店の表記で確かめてください。
| 銘柄 | 2番目の穀物 | 価格帯(メーカーズマーク比) | メーカーズマークと比べた香味の方向 | 販売店での価格の例 | 向く選び方 |
|---|---|---|---|---|---|
| メーカーズマーク | 小麦 | 基準 | 基準(甘さが前、刺激は穏やか) | 2,460円前後(2026年10月10日時点) | ハイボール、バーボンを初めて飲む人 |
| ウッドフォードリザーブ | ライ麦 | 高い | スパイス感が加わり、輪郭がはっきりする | 3,798円前後(2026年10月10日時点) | ストレートで香りを比べたい人 |
| エヴァンウィリアムズ ブラック | ライ麦 | 安い | 甘さは控えめで、ドライ寄り | 1,899円前後(2026年10月10日時点) | 日常用で価格を抑えたい人 |
| オールドグランダッド | ライ麦 | 安い | ライ麦の刺激がよりはっきり出る | 36,600円前後(2026年10月10日時点) | 辛口のハイボールが好きな人 |
| エライジャクレイグ スモールバッチ | ライ麦 | 高い | 樽の香ばしさにスパイスが重なる | 3,486円前後(2026年10月10日時点) | 樽感の強さを比べたい人 |
| ラーセニー | 小麦 | 販売店で要確認 | 同じ小麦系で、甘さの方向が近い | 販売店で要確認 | 小麦系どうしで蒸溜所や樽の違いを比べたい人 |
同じ小麦系で比べるなら、ラーセニーが候補です。穀物の考え方が近い2本を並べると、マッシュビル以外の違い(蒸溜所や樽、熟成の管理)が香味の差として見えやすくなります。国内での扱いは、購入前に販売店で確かめてください。
店で飲み比べを出すなら、メーカーズマークとライ麦を使う1銘柄を同じ量で並べます。グラスも同じ形にそろえると、穀物の違いが香りの差として伝わりやすくなります。
よくある質問
冷蔵庫や冷凍庫で冷やして飲んでもよいですか?
冷やすほど香りの成分が揮発しにくくなります。そのため、柔らかい甘さや、樽由来のバニラの香りは感じにくくなります。口当たりは締まるので、すっきり飲みたいときには選択肢になります。香りを味わうなら常温のストレートで飲み、冷たさはロックの氷で加えます。
トゥワイスアップ(同量の常温の水で割る飲み方)は、スタンダードに向きますか?
向きます。45%を同量の水で割ると約22.5%になり、アルコールの刺激に隠れていた果実系のエステルや、樽由来の甘い香りが感じやすくなります。ライ麦の刺激が少ない銘柄なので、加水しても甘さの輪郭が崩れにくいのが利点です。水は常温のものを使い、香りを集めるチューリップ型のグラスで、ストレートと並べて比べると違いが分かりやすくなります。
相場より安い店で買っても、中身の品質は同じですか?
同じ商品で容量と度数も同じなら、中身の仕様は変わりません。ただし、店での保管状態によって香味が変わることはあります。直射日光や高温にさらされると香りが劣化しやすいためです。受け取ったら、液面が極端に下がっていないか、封蝋が割れたり溶けたりしていないかを確かめます。気になる点があれば、開栓する前に店へ問い合わせます。
バーで「メーカーズマークをロックで」と頼むと、何が出てきますか?
店によって、置いているのがスタンダードか46か、量がシングルかダブルかが違います。日本のバーの量の基準はシングル30ml・ダブル60mlですが、店ごとの決まりがあります。注文の前に「メーカーズマークはスタンダードと46のどちらですか」「シングルは何mlですか」と確かめると、出てくる品と量、会計の見当がつきます。46やカスクストレングスなど別の品を飲みたいときは、品名まで伝えて頼みます。
出典・参考にした情報
- サントリー公式通販 イエノバ(確認日 2026-10-09)
- 日本食糧新聞(確認日 2026-10-09)
- グルメ Watch(確認日 2026-10-09)
- Maker's Mark公式(確認日 2026-10-09)
- Difford's Guide(確認日 2026-10-09)
- Fred Minnick(確認日 2026-10-09)
この記事で紹介した銘柄
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。