ジムビーム ピーチの割り方|公式比率とピーチハイボールの作り方
ジムビーム ピーチは品目がリキュールのバーボンベース商品です。原材料に含まれる糖類・香料・酸味料の役割と、公式比率によるピーチハイボールの作り方、桃とバーボンの香りを段階的に確かめる方法を解説します。
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ジムビーム ピーチとは?ウイスキーではなく「リキュール」である理由と味の成り立ち
ジムビーム ピーチ(英語表記 Jim Beam Peach)は、メーカーの説明ではピーチリキュールとケンタッキーストレートバーボンをブレンドした商品です。日本でメーカーが公表している品目はリキュールです。ボトルに「ジムビーム」とあっても、品目はウイスキーではありません。なお、日本の酒税法では、香味料を加えた酒でも要件を満たせばウイスキーに該当します。添加物が入っているかどうかだけでは品目は決まりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 品目 | リキュール |
| 容量 | 700ml瓶 |
| アルコール度数 | 32% |
| 全国発売日 | 2024年4月16日 |
| 原材料表示 | グレーン、モルト、糖類/香料、酸味料、カラメル色素 |
350ml・5%の「ピーチハイボール缶」は瓶とは別の商品です。度数を調べるときは、瓶と缶を取り違えないよう注意してください。
原材料表示から読む味の設計
表示の「/」より前が原材料、後ろが添加物です。グレーンとモルトはバーボン原酒の穀物に由来します。甘さの源は糖類、桃の香りの源は香料です。酸味料は甘さの輪郭を締め、後味が重くなるのを抑える役割と読み取れます。カラメル色素で着色しているため、液色の濃さから樽熟成の長さを推し量ることはできません。
ベースのバーボンの製法と、桃の香りとの関係
ジムビームのバーボンは、トウモロコシ51%以上にライ麦と大麦麦芽を合わせた穀物配合で造られます。蒸溜は2回で、再蒸溜にはポットスチルに似た装置「ダブラー」を使います。通常品は、内面をチャーレベル4(最も深い部類の焦がし)で焼いたアメリカンホワイトオーク新樽で4年以上熟成します。焦げた層の下で熱分解した木材からバニリンやカラメル様の成分が溶け出し、バニラやキャラメル系の香りになります。
桃らしい香りは、一般にγ-デカラクトンなどのラクトン類が担います。オーク材にも、ウイスキーラクトンと呼ばれるラクトン類があります。同じ系統の香気成分を持つため、樽由来の甘い香りが桃の香りを下支えしやすいと考えられます。ただし本品の香料組成は非公開なので、どの成分で桃を表現しているかは断定できません。
ピーチ製品に使われる原酒について、麦芽配合率、使用スチルの詳細、冷却濾過の有無、熟成年数は公式に確認できていません。ピート使用量も未確認です。ただしバーボンは一般にピートで燻した麦芽を使わない製法のため、スモーキーさを期待する酒ではありません。
「ウイスキーの飲み方」だけで考えない理由
日本での品目はリキュールで、原材料には糖類・香料・酸味料が含まれます。加水すると香りの出方が変わる点はウイスキーと同じように確かめられますが、あわせて甘さと酸味のバランスも変わります。そのため、加水による香りの変化に加えて、甘さをどこまで薄め、どう締めるかも判断の軸になります。
桃とバーボンの出どころを3段階で確かめる
常温の本品をチューリップ型のテイスティンググラスに少量注ぎ、次の3段階で確認します。ここでは感想を決めつけず、見るべきポイントだけを挙げます。
- ノージング(香り):まずグラスを回さずに嗅ぎ、次に回して嗅ぎます。最初に立つ香りが桃なのか、その奥にバニラやキャラメルの樽香があるのかを分けて捉えます。
- パレット(味):口に含み、糖類の甘さが先に来るかを見ます。続いて、中盤で酸味が甘さを切るか、穀物感やライ麦由来のスパイス感が出るかを確かめます。
- フィニッシュ(余韻):飲み込んだ後に残るのが桃の香りか、樽の焦げや木の渋みかを確かめます。甘さが舌に残る長さも見ておきます。
同量の水で割るトゥワイスアップでも同じ3点を確認すると、薄めたときに桃とバーボンのどちらが先に消えるかが分かります。甘さが最後まで残るなら割り材を増やし、桃が先に消えるなら割り材を控えます。これがハイボールや紅茶割りの比率を決める基準になります。
公式レシピどおりのピーチハイボールの作り方|45ml:炭酸120mlの手順

Jim Beam公式サイト(メキシコ版)のピーチハイボールは、氷を入れたグラスにジムビーム ピーチ45mlと炭酸水120mlを注ぎ、桃のスライスかミントを添えるレシピです。最後に軽く混ぜる工程は任意とされています。比率はおよそ1:2.7です。日本向け製品の度数32%で計算すると、氷の溶け水を除いた仕上がりは約8.7%になります。ウイスキーのハイボールでよく使われる1:4前後と比べると、炭酸が少なめの配分です。
シングル・ダブルで作るときの炭酸量
45mlは、米国のバーで標準的な1.5オンスにあたります。日本のバーではシングル30ml、ダブル60mlで出すことが多いため、公式と同じ1:2.7に換算した目安を下にまとめます。店で出す場合は、リキュールをメジャーカップで量るだけでなく、炭酸の注ぎ終わりもグラスのどの高さまでかを決めておくと、杯ごとの甘さがぶれません。
| リキュールの量 | 炭酸水 | 合計液量 | 向くグラス |
|---|---|---|---|
| シングル 30ml | 80ml前後 | 約110ml | 240〜300mlのタンブラー |
| 公式 45ml | 120ml | 約165ml | 300ml前後のタンブラー/コリンズ |
| ダブル 60ml | 160ml前後 | 約220ml | 350〜400mlのタンブラー |
グラスは液量と氷が収まる容量で選ぶ
300ml前後のタンブラーかコリンズグラスが基本です。公式分量の約165mlに氷を詰めても、無理なく収まります。液面が狭い形は空気に触れる面積が小さいぶん、ガスが逃げにくい傾向があります。
手順(甘いリキュールならではの注意点)
氷の扱いや注ぎ方の一般的なコツは、ジムビームハイボールの作り方(/jim-beam-highball-recipe-guide/)で詳しく扱っています。ここでは、ピーチで特に気をつける点に絞ります。
公式レシピに記載があるのは、分量(45ml:120ml)、氷を入れたグラスに注ぐこと、任意の軽い攪拌、桃のスライスかミントを添えることまでです。以下の手順は、公式の分量を保ったまま、甘いリキュールを割るときの一般的なコツを加えたものです。
- グラスに氷をすき間なく詰める。すき間があると、炭酸を注いだときに氷が動いて泡立ち、ガスが抜けやすくなる。
- 氷だけをマドラーで回し、グラスを冷やす(ステア=マドラーで氷ごと回して混ぜること)。
- 溶けた水を捨て、減った分の氷を足す。リキュールを注ぐ前に行うので、比率は崩れない。
- ジムビーム ピーチ45mlをメジャーカップで量って注ぎ、軽く混ぜて冷やす。瓶を常温で保管していても、ここで温度を下げられる。
- よく冷やした炭酸水120mlを、氷に当てないようグラスの内壁に沿わせて静かに注ぐ。
- 全体がなじむよう静かに混ぜる。混ぜすぎは避ける。
- 桃のスライスかミントを添える。ミントは手のひらで軽くたたいてから飾ると、香りが立ちやすい。
混ぜすぎを避ける理由
炭酸水を注いだだけでは、グラスの中で原液と炭酸水がなじみきらないことがあります。そのため、全体がなじむよう静かに混ぜます。反対に、ぐるぐる回して混ぜ続けると、泡が氷やマドラーの表面ではじけてガスが抜けます。炭酸は泡の刺激と酸味で甘さを引き締めているので、ガスが抜けるほど甘さが前に出て、重たく感じられます。
炭酸水は必ず冷蔵したものを使う
二酸化炭素は、温度が低いほど水に多く溶け、温度が上がると溶けていられる量が減ります。冷えた炭酸水はガスを保持しやすいため、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておき、開栓後は静かに注いでください。ジムビーム ピーチの瓶は常温保管でかまいません。店では、炭酸水を扉の開け閉めで温度が変わりにくい冷蔵庫の奥に置くと、仕上がりが安定します。
割る比率で度数と甘さはどう変わる?比率別の早見表と失敗例
ジムビーム ピーチは日本での品目がリキュールで、アルコール度数は32%です。割ったあとの度数は「原液量×32%÷(原液量+炭酸水量)」で求められます。下の表の数値は氷が溶ける前の計算値で、混ぜたときに体積がわずかに縮む分も無視しています。実際にグラスで飲むときは、氷の溶け水でここから少しずつ下がります。
| 比率 | 分量 | 計算上の度数 | 仕上がりの傾向 | 調整の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 1:2 | 45ml+90ml | 約10.7% | 糖類の甘さとアルコールの刺激がどちらも前に出る | 甘い・熱いと感じたら炭酸を20ml足す |
| 公式(約1:2.7) | 45ml+120ml | 約8.7% | 桃の香りと、バーボン由来のバニラ系の甘い香りが両立する | 最初の1杯はここで作る |
| 1:3 | 30ml+90ml | 約8.0% | 公式に近い強さで、1杯の液量が少ない | 小さめのグラスで出すときに向く |
| 1:4 | 30ml+120ml | 約6.4% | 甘さが引いて軽い。食事に合わせやすい | 香りが弱ければ炭酸を20ml減らす |
| 1:5 | 30ml+150ml | 約5.3% | ピーチハイボール缶とほぼ同じ強さ | これより薄くすると水っぽくなりやすい |
缶と同じ強さにしたいなら1:5前後
2025年5月27日に期間限定で発売された「ピーチハイボール缶」は350ml・5%です。瓶から同じくらいの強さを作るなら、**1:5(30ml+150ml)**が目安になります。計算値は約5.3%で、氷が溶けるにつれて5%前後に近づきます。液量が180mlになるため、氷を詰めても注ぎきれる大きめのタンブラーを使います。
濃すぎても薄すぎても失敗する理由
甘さもアルコールも同じ原液から来るため、片方だけを強くすることはできません。比率を濃くすると、糖類の甘さとアルコールの刺激が同時に強まります。逆に薄めすぎると、味や香りのバランスを物足りなく感じる場合があります。
判断の基準は、まず公式比率(45ml+120ml)で作り、そこから炭酸水を20mlずつ動かすことです。
- 甘すぎると感じたら140mlにする(約7.8%)
- 物足りないと感じたら100mlにする(約9.9%)
- 1回に変えるのは1か所だけにする
- 比率を動かしても物足りなさが残るときは、比率に加えて、液温、炭酸の抜け具合、割り材、好みの方向を一つずつ確かめる
よくある失敗4つ
- 常温の炭酸水を使う:二酸化炭素は液温が高いほど溶けにくく、冷えた炭酸水のほうがガスを保持しやすくなります。液温が高いと甘さも重く感じやすく、べたついた後味になります。冷蔵庫でよく冷やした炭酸水を、開けたてで静かに注ぎます。
- 甘いジュースやサイダーで割る:原材料の糖類に割り材の糖が重なり、くどくなります。公式の「Peach & Iced Tea」も、甘みのあるレモネードに無糖アイスティーを同量合わせる構成です。甘い割り材を使うなら、無糖の割り材と組み合わせます。
- レモンを搾りすぎる:原液には酸味料がすでに入っているため、果汁を足すと酸が重なり、とがった味になります。搾るなら小さなカットを軽く1回にとどめるか、皮をひねって香りだけを移します。
- 氷が少ない:氷が少ないと液温が下がりきらず、氷が速く溶けます。溶け水が増えるほど、度数も香りも早く崩れます。グラスの縁まで氷を詰め、ステアでグラスを冷やしてから溶けた水を捨て、そのあとに原液を注ぎます。
「まずい」と感じたら、原因を3つに分けて直す
不満の多くは商品の良し悪しではなく、甘さ・香料感・度数のどれかに原因があります。どれに当たるかを見分けてから直します。
- 甘さがくどい:炭酸水を20ml足し、炭酸水とグラスをしっかり冷やします。甘い割り材はやめます。
- 香料っぽい・水っぽい:薄めすぎのほか、レモンの量、液温、炭酸の抜け具合、割り材も影響します。まず炭酸水を20ml減らして公式比率に戻し、公式レシピにある桃のスライスかミントを添えて、実物の香りを足します。それでも気になる場合は、ほかの要素を一つずつ見直します。
- アルコールが強い・熱い:1:3〜1:4に下げ、氷を十分に詰めて液温を下げます。
水割り・ロック・ストレートは向いている?温度と加水で変わる香りの出方

ジムビーム ピーチは度数32%で、原材料に糖類・香料・酸味料を含むリキュールです。そのため、温度と濃さによって甘さの出方が大きく変わります。使い分けの目安は次のとおりです。日常の一杯は冷やしたハイボールを基本にします。水割りは食事に合わせるときの選択肢です。トゥワイスアップは香りを確かめるための飲み方として使い、ロックとストレートは少量を試す程度にとどめます。
水割り:1:3〜1:3.5から始め、公式ハイボールより水を多めに
水割りには炭酸の刺激がないため、料理の味を邪魔しにくく、食事に合わせやすい飲み方です。ただし注意点があります。ハイボールでは、炭酸ガスが溶けて生じる酸味と泡の刺激が、原材料の酸味料と一緒に糖類の甘さを引き締めています。水割りではこの支えがなくなるので、同じ濃さでも甘さが重く、後味に残りやすくなります。そこで、公式ハイボール(約1:2.7、計算上約8.7%)より水を多めにとることを判断基準にします。リキュール1に対して水3〜3.5(計算上約8.0〜7.1%)から始めてください。これは公式の推奨比率ではなく、試す際の目安です。濃さを変えたいときは、原液量を固定したまま水を少量ずつ足し引きします。
- 厚手のタンブラーに大きめの氷を縁近くまで入れ、ジムビーム ピーチを30〜40ml注ぐ
- 水を入れる前に、バースプーンで10回ほどステアしてリキュールと氷を冷やす。先に冷やしておくと、水を加えたあとも温度が上がりにくく、氷の溶けすぎも防げる
- 冷やした水をリキュールの3〜3.5倍量注ぐ。30mlなら90〜105ml、40mlなら120〜140mlが目安
- 氷を下から持ち上げるように2〜3回だけ混ぜる。混ぜすぎると氷が溶け、狙った比率より薄くなる
トゥワイスアップ:香料とバニラ香のバランスを見る「確認用」
トゥワイスアップは、常温の水と1:1で割る飲み方で、度数は約16%になります。冷やさず炭酸も使わないため、香料による桃の香りと、ブレンドされたケンタッキーストレートバーボン由来のバニラ香が、どのくらいの比重で出ているかを隠さずに確かめられます。バニラ香は、内側を焦がした新樽で熟成する間に、木材から溶け出す成分に由来するものです。桃の奥にこれがどれだけ感じられるかが、この商品の「バーボンらしさ」を測る目安になります。店で出す場合も、ハウスの割り比率を決める前にこの状態で一度確かめておくと、炭酸や水でどこまで伸ばせるかの見当がつけやすくなります。
- チューリップ型のグラスにリキュール15mlと常温の水15mlを注ぎ、軽く回す
- まずグラスの縁から少し離して香りをとり、次に鼻を近づけて、桃とバニラのどちらが前に出るかを確かめる
- 口に含み、甘さがどのくらい長く残るかを見る。ここで重いと感じた人は、水割りを1:3.5から試す
ロック・ストレートが常飲に向きにくい理由
ロックとストレートでは、32%のアルコールと糖類が薄まらないまま舌に届きます。そのため、甘さの厚みとアルコールの熱さが同時に来やすくなります。甘いから飲みやすいと考えがちですが、度数自体は32%あり、甘さで刺激が消えるわけではありません。ロックの場合、飲み始めは冷たさで甘さが抑えられます。しかし氷が溶けるにつれて度数も温度も変わり続けるため、味が一定しません。試すなら、ストレートは常温で15〜20ml、ロックは大きめの氷1つに30mlまでにとどめ、日常の一杯はハイボールか水割りにするのが無理のない線引きです。
温度で甘さと香りはどう変わるか
甘さの感じ方は温度で変わります。冷やすほど甘さは弱く感じられ、香りの成分も揮発しにくくなるため、香りも立ちにくくなります。反対に温度が上がると、甘さも香料の香りも強く出ます。糖類と香料で味を組み立てたリキュールでは、常温に近づくほどこの二つが同時に前に出て、くどさにつながります。冷やしたハイボールが基本になるのはこのためです。低温で甘さを抑え、炭酸の酸味と刺激で後味を切ることで、香料の香りが強すぎない位置に収まります。
| 飲み方 | 比率(リキュール:割り材) | 度数の目安 | 温度 | 位置づけ |
|---|---|---|---|---|
| 水割り | 1:3〜1:3.5(試す際の目安) | 約7〜8% | 冷たい | 食事に合わせる |
| トゥワイスアップ | 1:1(常温の水) | 約16% | 常温 | 香りの確認用 |
| ロック | 割らない(氷のみ) | 32%から徐々に低下 | 冷たい | 少量を試す |
| ストレート | 割らない | 32% | 常温 | 少量を試す |
表の度数は、氷が溶けた分を含めない計算上の値です。
グラスの使い分け
- 香りを確かめるとき:チューリップ型のテイスティンググラスを使う。膨らんだボウルに香りがたまり、すぼまった口が香りを鼻に集めるので、香料とバニラ香の比重を見分けやすい。トゥワイスアップとストレートに向く
- 水割り:厚手のタンブラーを使う。ガラスが厚いと手の熱が伝わりにくく、冷えを保ちやすい。40mlを1:3.5で割っても(液量約180ml)氷と液体が収まる、容量350ml前後が目安
- ロック:口の広いロックグラスに大きめの氷を入れる。香りを楽しむためではなく、冷たさを保つためのグラスと考える
アレンジは何で割る?公式「ピーチ&アイスティー」と紅茶割りの選び方
ハイボール以外で割るなら、まず基準にしたいのがメーカーが案内する「Peach & Iced Tea」です。レシピはシンプルで、ジムビーム ピーチ・無糖アイスティー・レモネードを同量ずつ氷と合わせ、ミントを添えます。
公式「ピーチ&アイスティー」を日本で再現する手順
- タンブラーに氷を縁まで詰める。各30mlなら液量は90ml。アルコール度数32%のピーチが3分の1を占めるため、氷が溶ける前の計算上の度数は約11%になる。45ml:120mlのハイボールより濃いので、氷が溶ける分を見込んでおく
- ジムビーム ピーチ、無糖アイスティー、レモネードの順に注ぐ
- バースプーンで底から数回持ち上げるように混ぜ、ミントを軽く叩いて香りを出してから添える
つまずきやすいのはレモネードです。米国式の炭酸なしレモネードは、日本では手に入りにくいです。代わりに、レモン果汁と砂糖水(砂糖と水を1:1で溶かしたシロップ)を水でのばします。レモネード30ml分なら「果汁10ml・シロップ10ml・水10ml」から始めるのが一つの目安です。ジムビーム ピーチには原材料に糖類が入っているため、甘く感じたらシロップから減らします。炭酸入りのレモン飲料で代用すると、炭酸と甘さが加わって別の飲み物になるので、再現を狙うなら避けます。
紅茶が合う理由と、加糖紅茶で割るときの比率
紅茶に含まれるタンニンは、口の中のたんぱく質と結びついて渋み(収斂感)を生む成分です。この渋みが、糖類による甘さの重さを後味で切ってくれます。加えて、ピーチティーがフレーバーティーの定番であるように、桃と紅茶は香りの方向がそろっています。そのため、割っても桃の香りが薄まったように感じにくいのです。紅茶は濃いめに淹れ、氷に直接注いで一気に冷やすのがよいでしょう。ゆっくり冷ますとタンニンとカフェインが結びつき、白く濁る「クリームダウン」が起きやすくなります。
原則は無糖です。SNSで話題になった加糖のはちみつ紅茶で割る方法は、本来甘さを引き締める役の紅茶が、甘さを上乗せする側に回ります。この場合はピーチ1に対して紅茶3〜4程度まで薄め、レモンを少し搾って酸を足すのが目安です。
割り材は「引き締める」か「甘さを足す」かで選ぶ
| 割り材 | 方向 | 味の変化 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 無糖紅茶 | 引き締める | 渋みで甘さの後味を切り、香りが重なる | 食事中、甘さが苦手な人 |
| 烏龍茶 | 引き締める | 焙煎香と渋みで紅茶よりさらに甘さが引く | 揚げ物など脂のある料理 |
| 炭酸水 | 引き締める | 甘さが薄まり、香りが立ち上がる | 基準の味を知る一杯目 |
| トニックウォーター | 引き締める(ただし加糖) | キニーネの苦味で輪郭が出るが、糖分も加わる | 炭酸水では物足りない人。比率は薄めに |
| ジンジャーエール | 足す | 甘さに生姜の辛味が加わる | デザート感覚で飲みたいとき |
| 乳酸菌飲料 | 足す | 甘さと酸味、とろみが加わる | 食後に少量で |
店で出す場合は、注文時に「すっきり」か「甘め」かを一言聞くだけで割り材の候補が半分に絞れます。無糖紅茶と烏龍茶は作り置きしやすく、ピーチと割り材の比率を固定すれば、1杯ごとの味のぶれも抑えられます。
アップル・ハニーとの違い
同じシリーズでも、アップルは果実の酸味が前に出るため、炭酸やジンジャーエールと組ませやすいタイプです。ハニーは蜂蜜由来の甘さに厚みがあり、紅茶と合わせると甘さが重なりがちです。ピーチは酸味より熟した果実の甘い香りが中心なので、紅茶や烏龍茶の渋みで受け止めると味がまとまりやすいのが違いです。白桃烏龍が茶葉の定番フレーバーであることからも、組み合わせの相性の良さがうかがえます。ジンジャーエール割りやコーラ割りなど、シリーズ共通の定番アレンジは初心者向けジムビームの飲み方10選で、アップルの割り方はジムビーム アップルの飲み方ガイドで詳しく扱っています。
価格・1杯あたりのコスト・缶との違いと、開栓後の保管

ジムビーム ピーチの希望小売価格は、700ml瓶で税別1,690円です(サントリー商品情報、2026年9月確認)。実際の販売価格は店によって異なります。一例として、カクヤスでは同じ月に税込1,474円で掲載されていました。最新の価格の目安は1,180円前後です。
1杯あたりのリキュール代|45mlと30mlの比較
公式のピーチハイボールでは、1杯に45mlを使います。軽めに作るなら30mlです。700ml瓶をそれぞれの量で割った杯数と1杯あたりのリキュール代は、次のとおりです。
| 1杯の量 | 700mlから取れる杯数 | リキュール代(税込1,474円で計算) | 参考:希望小売価格(税別1,690円)で計算 |
|---|---|---|---|
| 45ml(公式比率) | 約15杯(25ml余る) | 約95円 | 約109円 |
| 30ml | 約23杯(10ml余る) | 約63円 | 約72円 |
店で出す場合、この金額は原価の一部にすぎません。炭酸水120ml、氷、桃のスライスやミント、人件費を足して1杯の原価を出し、店の目標原価率から売価を逆算します。杯数と原価を安定させるには、目分量で注がずメジャーカップ(ジガー)で量ります。瓶の最後に余る25mlは、次の瓶と合わせて使うか、ロスとして計算に入れておきます。生の桃は切るとすぐ変色して捨てる分が出やすいため、ミントを添える形にするとロスを抑えられます。
瓶と「ピーチハイボール缶」は別の商品
- 瓶:アルコール度数32%、700ml。品目はリキュールで、自分で割って飲む前提の商品
- 缶:アルコール度数5%、350ml。開けてそのまま飲むRTD(Ready to Drink)で、2025年5月27日にも期間限定で発売された
「終売」で調べると、缶の製造終了の話が出てくることがあります。しかし、期間限定の缶が店頭から消えても、瓶が終売になったことにはなりません。瓶の終売・休売・リニューアルについて、2026年9月時点でメーカーの公式発表は見つかっていません。商品情報にも700ml瓶が引き続き掲載されています。
開栓後の保管
- 直射日光と高温を避けます。コンロの横、窓際、夏の車内は避け、温度変化の少ない冷暗所に立てて置きます
- キャップは確実に閉めます。閉め方が甘いと、香りの成分とアルコールが少しずつ抜けていきます
- 糖類を含むため、瓶の口やキャップのねじ部分に残った液が乾くと固まり、キャップが開けにくくなります。注いだあとは、固く絞った布で拭いてから閉めます
- 桃の香りは主に香料によるもので、揮発しやすく、開栓後は時間とともに弱まります。中身が減るほど瓶の中の空気も増えるため、開栓後は早めに飲み切るのが目安です。店ではラベルに開栓日を書いておくと管理しやすくなります
よくある質問
Q. ウイスキーとして紹介してよい? A. 日本での品目はリキュールです。中身はピーチリキュールとケンタッキーストレートバーボンのブレンドなので、「バーボンベースのリキュール」と紹介するのが正確です。メニューや贈答品の説明に「ウイスキー」と書くと、品目表示と食い違います。
Q. 蒸溜休止の報道で、ピーチはなくなる? A. 2025年12月の会社声明を伝えた報道によると、クレアモントの主要蒸溜所は2026年の蒸溜を休止します。一方で、同地の瓶詰め・倉庫と、ケンタッキー州ボストンの蒸溜所は稼働を続ける方針です。この報道はピーチの終売を示すものではありません。ピーチの終売発表も確認されていません。
Q. 海外在住の知人への贈り物にできる? A. 贈ることはできますが、商品説明や公式レシピの掲載内容は国ごとに異なります。たとえば「45mlに炭酸水120ml」のハイボールは、メキシコ向け公式サイトに掲載されているレシピです。日本向けの仕様は700ml・32%ですが、現地で売られている仕様と同じとは限りません。相手の国の公式サイトで表記を確かめ、酒類を手荷物で持ち込む条件もあわせて確認しておきます。
Q. 受賞歴はある? A. ジムビーム ピーチ単独の受賞歴は、メーカーの商品説明では確認できません。贈答用のカードや店頭のPOPで受賞をうたうのは避けます。
Q. 缶はいま買える? A. 期間限定品のため、現在の販売状況や在庫は各店舗に確認してください。
よくある質問
ジムビーム ピーチはロックと水割り、どちらがおすすめですか?
ピーチの甘い香りを楽しみたいならロックがおすすめです。氷でゆっくり冷やしながら飲むことで、桃の風味と バーボンの香ばしさのバランスが感じやすくなります。すっきり飲みたい場合は水割りが向いています。
ジムビーム ピーチの水割りの比率はどれくらいが良いですか?
ジムビーム ピーチ1に対して水3〜3.5程度から試すのが目安です。公式の推奨比率ではありませんが、計算上の度数は約8.0〜7.1%で、公式ハイボール(約8.7%)より少し軽くなります。濃さを変えたいときは、原液の量を決めたまま水を少量ずつ足し引きして、自分好みに調整してみてください。
ジムビーム ピーチは炭酸で割るとどんな味になりますか?
ソーダで割るとピーチの甘い香りが際立ち、炭酸の爽快感でさっぱりとした飲み口になります。比率は1対3〜4程度が目安で、暑い季節や食事と合わせやすいカジュアルな一杯として楽しめます。
ジムビーム ピーチをジュースで割るとおいしいですか?
オレンジジュースやアップルジュースと合わせると、ピーチの甘さにフルーティーさが加わり飲みやすくなります。比率は1対2〜3が目安です。甘くなりすぎると感じたら、割り材の一部を無糖の炭酸水に置き換えると甘さを抑えられます。アルコールの量を控えたい場合は、割り材を増やすのではなく原液の使用量を減らしてください。参考までに、原液30mlに含まれる純アルコールは約7.7gです。
この記事で紹介した銘柄
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。