アビンドン蒸溜所のウイスキーがおさめた驚くべき成功【Oxford Mail】

イギリスの古都アビンドンにある小さな家族経営の蒸溜所は、自宅兼ガレージの経営から始まりました。ここはまったく小さな蒸溜所なのですが、ここで作られたウイスキーが、ワールド・ウイスキー・マスターズ・コンペティションでなんと賞を獲得しました。アビンドン蒸溜所のオーナーであるジョーダン・モリス氏は、気まぐれでこのコンペティションに参加したと言っています。ところが結果は、まったく予想していなかったことに、蒸溜所初のシングルモルト・ウイスキーで銀メダル獲得となったのです。

「認めてもらえてよかった」と35歳のモリス氏は言います。数ヶ月前に、彼はこの蒸溜所のシングルモルトを醸造し始めたばかりです。彼は言いました。「賞をいただけてうれしいです。私は接客業出身です。醸造家ではないので、ちょっと予想外でした。」「まったく期待せずに参加しましたが、評価されるのは嬉しいですし、自分たちの作ったものがすでに素晴らしいものだと分かって良かったです。これからも向上していくしかないですね。」モリス氏は、彼のウイスキーがニューメイク部門で優勝したことをアビンドン・ヘラルド紙に語りました。彼は言います。「ウイスキーがウイスキーと呼べるようになるまでには3年かかります。原料の穀物は、風味を得るために樽で熟成させる時間が必要なのです。私たちは3つの樽を所有しています。」「今回の受賞は、新酒の原酒が評価されたもので、樽に詰め始める数週間前に受賞しました。審査員のフィードバックに基づいて微調整を行い、他の蒸溜業者からもヒントももらいました。」

この蒸溜所はウイスキー・ファウンダーズ・クラブを立ち上げました。ここでサポーターになると、将来の樽に特別なアクセス権を得ることができます。モリス氏は説明します。「サポーターは、モルトが樽の中で熟成していく過程を見ることができます。1年後、2年後、3年後の熟成サンプルを手に入れることができます。また、この会員制には、さらに大きな価値もあります。単にウイスキーを購入するだけでなく、将来的にはシングルカスクのウイスキーを予約購入できるようになります。チェリーブランデーの樽で寝かせたウイスキーや、他では味わえない奇抜なフレーバーも作る予定です。ファウンダーズ・クラブの会員になれば、ボトルが保証されます。」この蒸溜所ではウイスキーだけでなく、ラムやジンも製造しています。モリス氏は次のように語ります。「私たちは本当に順調に進歩しました。1年半前にフルタイムの仕事を辞め、蒸溜所の仕事に専念し始めました。4年前にはジンから始め、アビンドンの新しい場所に移り、今ではラムやシングルモルトウイスキーの生産もしているのですから。」と。

2023年10月10日(火)「Oxford Mail」
Abingdon distillery wins award for single malt whisky
https://www.oxfordmail.co.uk/news/23844468.abingdon-distillery-wins-award-single-malt-whisky/

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