テキサス発ハチミツ入りバーボン【Robb Report】

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テキサス発ハチミツ入りバーボン【Robb Report】

フレーバーウイスキーとは、一般的にウイスキーにさまざまな香りや風味を追加したものを指します。ハチミツ、フルーツ、スパイスなどの風味が追加されることが多く、その結果、甘さやフレッシュな香りを持つウイスキーが生まれます。しかしながら、これらのウイスキーは従来のウイスキー愛好家からはあまり好意的に受け入れられていないようです。なぜなら、それらはフレーバーは本物のウイスキーの風味を損なう恐れがあると考えられているからです。

この点、ギャリソンブラザーズのハチミツ入りバーボン「レディ・バード」はその例外であり、試す価値があるといえるでしょう。このウイスキーはテキサス州のギャリソン・ブラザーズ蒸留所で製造されています。同蒸留所は禁酒法以降テキサスで初めて合法的にウィスキー製造を行ったという歴史を持つ場所で、その特徴的な風味は地元の気候や小型バレルの使用によるものとされています。

「レディ・バード」は、焦がされたアメリカンオークで4年熟成後、テキサスの野生のハチミツと共に8ヶ月間漬け込まれます。その後、フレンチオークのコニャック樽でさらに3年間熟成し、最終的に114プルーフでボトリングされます。

飲むと、強烈なハチミツの風味が広がることを期待するかもしれませんが、それは古いオーク、レザー、焦がしたバニラ、ラム酒に漬けたレーズン、そしてベーキングスパイスといった香りと混ざり合います。アルコール度数が強すぎると感じたら、大きな氷と一緒に楽しむこともできます。このバーボンはあなたのウイスキーに対する見方を変えてくれるかもしれません。

ウイスキーは製造過程や熟成条件、使用する原材料や樽などにより、その風味や特性が大きく左右されます。特にバーボンはアメリカンオークの新樽で熟成されることが法律で定められており、それが特徴的な甘いバニラやキャラメルの香りを生み出します。ギャリソンブラザーズのこのバーボンは、その基本的なバーボンの特性に加え、ハチミツとコニャック樽による独特の風味が加わり、一層の深みと複雑さをもたらしています。

ウイスキーは進化し続ける飲み物です。その伝統と新しさが融合した中で、このフレーバウイスキー「レディ・バード」は、新たな風味の探求とウイスキーの可能性を追求する一例となっています。その風味の豊かさと複雑さ、そして独自の製法により、多くのウイスキー愛好家の興味を引いています。

2023年5月14日(日)「Robb Report」
Review: Garrison Brothers Lady Bird Is a Tasty Honey-Infused Bourbon
https://robbreport.com/food-drink/spirits/review-garrison-brothers-lady-bird-texas-straight-bourbon-1234843436/

 

 

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