ウイスキー色に染まる限定ランドローバー【Yahoo!ニュース】

2023年5月、ランドローバーのヘリテージ部門「ランドローバー・クラシック」から「クラシック ディフェンダー ワークスV8 アイラ エディション」が世界30台限定で発売されました。この特別仕様車は、先代の「ディフェンダー」をレストアし、最新のパワートレインを搭載しています。モデルのテーマはスコットランド南西部のアイラ島で、この島はウイスキーの名産地として古くから知られています。アイラ島には9つの蒸留所が存在し、その中のラフロイグやボウモア、アードベックなどは世界的に知られています。

アイラ島は、1/4が植物が炭化したピート(泥炭)から成り、その中には海藻が多く含まれています。ウイスキー製造の際に、大麦を乾燥させるためにこのピートを使用し、特有の風味を出しています。ここで作られるウイスキーは、スモーキーかつピーティーという独特の風味が特徴で、多くのファンを持っています。

その特別なアイラ島の風土と文化を反映するために、この特別仕様車のインテリアは細部まで配慮されています。アイラ毛織物工場から調達したツイードがシートのショルダー部分やドアなどに使われ、色彩は島の自然を表現しています。

さらに、この車には特別にデザインされたセンターキューブに、アイラ島のキルホーマン蒸留所のウイスキー樽のオーク材とウォールナットを使用した取り外し可能なウッドトレイが装備されています。また、各カップホルダーのベースもウイスキー樽のオーク材で作られています。

なお、キルホーマン蒸留所を設立したのは、ランドローバーのスペンサー・ウィルクスの孫娘であるキャシー・ウィルスとその夫で、この特別仕様車にはアイラ島とランドローバーの物語が詰まっています。また、このモデルを購入した人には、キルホーマン蒸留所が特別に製造した限定ウイスキー「639」が贈られます。このウイスキーは、クルマと一緒に楽しむことができ、コレクターズアイテムとしての価値を高めています。

「クラシック ディフェンダー ワークスV8 アイラ エディション」は、その名の通り、クラシックなランドローバーの魅力を保ちつつ、最新の技術を導入した特別な一台です。アイラ島の自然とウイスキー製造の伝統を反映したディテールは、ユニークな個性を放ち、所有者だけでなく、自動車やウイスキーのファンにとっても魅力的な存在となるでしょう。限定ウイスキーとの組み合わせは、単なる車という以上の価値をもたらし、一種の体験やライフスタイルを提供するという、新たなコレクターズアイテムの形を示しています。

2023年5月20日(土)「Yahoo!ニュース」
旧型「ディフェンダー」が4000万円!? 30台限定! ウイスキーの聖地「アイラ島」エディションのランドローバーとは
https://news.yahoo.co.jp/articles/39943b842dc9c56861473d8cd8a5309fd96c58fd?page=1

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