富士御殿場蒸溜所:伝統と品質の50年【あなたの静岡新聞】

「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」は、キリンビールが所有するウイスキー蒸溜所で、静岡県御殿場市に位置しています。同蒸留所は1973年に設立され、今年で操業50周年を迎えました。

この操業50周年の記念として、御殿場プレミアム・アウトレットでは期間限定店舗がオープンします。ここでは、同蒸溜所のウイスキー製造の歴史や特徴的な製品についての紹介が行われ、試飲体験も可能となります。

この期間限定の店舗は、イーストゾーン2050区に位置しています。ここでは、「日本の風土や食文化に合ったウイスキー」作りを理念に掲げている同蒸溜所の独自のウイスキーづくりの歴史やこだわり、富士山の伏流水を使用する理由や、御殿場市の冷涼湿潤な気候といったウイスキーづくりに適した地域特性について説明するパネルが設置されています。

また、店舗内には大型モニターが設置され、蒸留所の特色や魅力を視覚的に紹介する映像も上映される予定です。これにより、訪れた人々は御殿場市のウイスキーづくりの豊かな背景や歴史を理解し、感じることができるでしょう。

さらに、店舗では「富士」の名を冠した3種類のウイスキーの無料試飲を行っています。また、特定の商品を購入した来店者には、限定3000本の貴重なシングルモルトウイスキーの試飲も提供されます。キリン社の原田崇ブランドマネージャーは、「御殿場で長年にわたり作られてきたウイスキーの美味しさを多くの人に知ってもらいたい」との意向を示しています。

「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」は、富士山のふもとに位置し、豊富な水源と冷涼湿潤な気候がウイスキー製造に適しています。特に、富士山の伏流水は非常に高品質で、ウイスキーの製造過程において大きな役割を果たしています。この水は、穏やかな味わいと豊かな香りを持つウイスキーを生み出すのに重要といえるでしょう。

また、御殿場市の冷涼湿潤な気候は、ウイスキーの熟成過程に重要な役割を果たします。ウイスキーは木製の樽で熟成され、その過程で樽から味と香りの成分を引き出します。冷涼な気候は、この熟成過程をゆっくりと進めることを可能にし、深みと複雑性を持つウイスキーの製造に貢献します。

御殿場プレミアム・アウトレットにオープンする店舗は、7月9日までの期間限定となっています。ウイスキー愛好家や、これからウイスキーを楽しみたいと考えている人々にとって、この店舗はウイスキーの歴史と製造過程を学び、その魅力を体験する絶好の機会となるでしょう。

2023年5月23日(火)「あなたの静岡新聞」
キリンの蒸留所、期間限定店舗 50周年で御殿場アウトレット内に

 

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