秩父市、人気返礼品「イチローズモルト」提供停止【毎日新聞】

秩父市は、人気のふるさと納税返礼品「イチローズモルト」の提供を停止しています。「提供事業者に疑義が生じたため」との理由から、問題が解決されるまで提供は見合わせられます。このウイスキーは市のふるさと納税の主要な返礼品であり、その提供が長期間停止すれば、寄付総額に影響が出る可能性があります。

秩父市の地元酒販店が加盟する「秩父酒販協同組合」の理事長が経営する酒小売店が「イチローズモルト」の唯一の提供元であるという事実が、一部の組合員から独占として批判を受けています。提供停止はこれに対する措置となっています。市によれば、提供事業者側で何らかの改善が図られれば再開するとしています。

市が「ベンチャーウイスキー」社に打診した結果、市が組合に提供を持ちかけ、2015年10月から理事長が経営する店による提供が開始されました。

この問題についてふるさと納税の専門サイトは、一部が「受付停止中」、一部が「品切れ中」と表示しています。市は「現状ではこれらの表示しかできていないが、早急に提供停止中であることを明確にする」と話しています。

イチローズモルトは、「ベンチャーウイスキー」社が製造する日本のシングルモルトウイスキーで、その名は元プロ野球選手のイチローから来ています。秩父市とベンチャーウイスキー社は密接な関係にあり、地元経済の一翼を担っています。しかし、今回の問題はその信頼関係に影を落とす可能性があります。

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