日本の新星ウイスキーKOMORO誕生の舞台【朝日新聞 Digital】

東京の軽井沢蒸留酒製造は、ジャパニーズウイスキー「KOMORO」の生産に向けて、長野県小諸市に初の蒸留所を完成させました。蒸留所の開業は23日で、3年後にシングルモルトのウイスキー「KOMORO」を販売予定です。小諸蒸留所は、浅間山のふもとに広がる約1万平方メートルの敷地に建てられました。約20億円の投資をかけて建設され、スコットランドから取り寄せた蒸留器が設置されています。蒸留所内には試飲ができるバーや「ウイスキーアカデミー」と呼ばれる教室も備えられ、2棟の貯蔵庫も併設されています。将来的には年間10万人の観光客を想定しています。同社の社長である島岡高志氏は、軽井沢町でウイスキーづくりの夢を持ち、小諸市での建設用地を確保しました。マスターブレンダー兼副社長には、台湾のウイスキーメーカー「KAVALAN(カバラン)」の立ち上げメンバーであるイアン・チャン氏が就任しています。

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻の影響で開業が遅れましたが、ようやく生産を開始しています。年間20万リットルの生産を目指し、海外市場にも販売する計画です。また、売り上げの一部は周辺の森の整備に充てられる予定です。小諸蒸留所は、小諸市の水質や眺望の良さを生かして、高品質で香り高いウイスキーを提供することを目指しています。これからの展望に期待が寄せられる蒸留所です。ウイスキーは世界中で愛される醸造酒の一つであり、その歴史は古く、多くの国で独自の製法や味わいを持っています。日本もウイスキーの製造において国際的な評価を受ける国の一つであり、ジャパニーズウイスキーは特に高い評価を得ています。

ウイスキーの製造には、モルト(大麦などの麦芽を使用した原酒)とグレーン(とうもろこしや小麦、ライ麦などを使用した原酒)をブレンドするブレンデッドウイスキーと、一つの蒸留所で同じ原酒から作られるシングルモルトウイスキーがあります。シングルモルトウイスキーは特にその複雑な風味と深い味わいで愛されており、日本でも多くの蒸留所が優れたシングルモルトウイスキーを製造しています。小諸蒸留所の「KOMORO」もシングルモルトウイスキーであり、富山県利賀のミズナラ樽や井波で焙煎された樽で熟成されたモルトウイスキーとグレーンウイスキーがブレンドされています。これにより、ピーティーでアロマティックな風味が織り成され、個性豊かなウイスキーが生まれます。

2023年7月21日(金)「朝日新聞 Digital」
小諸発のウイスキー生産、蒸留所が完成 体験施設も23日に開業
https://www.asahi.com/articles/ASR7N7X6XR71UOOB00B.html

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