ウイスキーボトル投資の魅力と主なリスク【Dear Whisky】

ウイスキーボトルへの投資は、高騰しているジャパニーズウイスキーを中心に注目されています。ただし、デリケートな酒類は品質を保ったまま長期間保管する必要があります。また、日本は地震などの災害が頻発する国であり、ボトルが損傷し無価値になるリスクもあることは確かです。ウイスキーのボトル投資をするのであれば、メリットと同時に、注意すべきことをよく知っておかなければいけません。ウイスキーボトルへの投資は、比較的最近の現象です。一部のコレクターなどの間での取引はずっとありましたが、投資対象としてウイスキーボトルが注目されるようになったのは2010年代からだと言われています。そしてその引き金となったのが、特にジャパニーズウイスキーの人気が世界的に高まったことでした。

2010年代には、山崎や響などのジャパニーズウイスキーが国際的な賞を受賞し、その品質の高さが注目を集めました。これにより、ウイスキーボトルへの投資が広まり、需要が急上昇し、結果として品薄状態が続くことになりました。その後も、ジャパニーズウイスキーへの世界的な需要の増加が続いたことから、ウイスキーボトルへの投資はさらに注目を集めるようになりました。山崎55年というボトルが300万円で販売された後、約8,500万円で落札されるというニュースもありました。また、他の長期熟成かつ人気のジャパニーズウイスキーも数年間で落札価格が10倍以上に膨れ上がることもありました。ウイスキーはその性質上、良質な味わいを作り出すには長い熟成期間が必要であり、品薄状態が続いていたとしても、メーカーは供給を急に増やすことはできません。こうした希少性から、ジャパニーズウイスキーボトルは、今後も高い人気が続くと考えられます。

ただしウイスキーボトルへの投資には、個人で行う場合にはリスクもあります。例えば、偽物を購入させられてしまう危険があります。ジャパニーズウイスキー人気の高まりと同時に、安いウイスキーを詰めただけの偽物が横行するようになりました。こうした詐欺を避けるためには、信用の置ける販売ルートを確保することが必要となります。また、長期間個人で保管していると、劣化や破損のリスクが伴います。ワインと比べると、ウイスキーは保管は比較的簡単です。しかし売却するときには、品質に問題がないことを顧客に証明しなければいけません。また日本のような天災の多い国土では、保管中に破損する危険もないとはいえません。いざ売却しようとしたときに、自分を信用してくれる購入希望者を見つけるのは、個人の投資家には意外と難しいとはいえます。

2022年6月7日(火)「Dear Whisky」

ウイスキー投資の狙い目は? 今買うべきウイスキーの特徴を解説

https://cask-investment.com/media/knowledge/whiksy-investment-aim/

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