ウイスキー市場を変える投資と新興国蒸溜所【The Owner】

現在のウイスキー市場には、大きな2つのトレンドがあります。1つ目のトレンドは、ウイスキー投資の増加です。高額なオークションでの取引やウイスキーに投資するファンドの登場により、ウイスキー市場への投資が活発化しています。例えば、2019年に行われた香港ボナムズのオークションでは、イチローズモルトのカードシリーズが9750万円で落札されるなど、高値での取引が行われました。また、イギリスのサザビーズでのオークションでは、60年物の「ザ・マッカラン」が2億1750万円で落札されるなど、高級ウイスキーへの投資が注目されています。ウイスキー投資は将来的な価値の上昇を期待する人々にとって魅力的な選択肢となっています。このような市場の動向は、少なくとも2026年までは続くとみられています。

2つ目のトレンドは、ウイスキー新興国の台頭です。従来、ウイスキーはスコットランドのような寒冷地で作られるものとされていましたが、台湾のカバラン蒸留所や、インドのアムルット蒸留所とポール・ジョン蒸留所など、暑い地域でも高品質なウイスキーが生産され始めています。これにより、暑い地域のウイスキーへの注目が高まっています。アムルット蒸留所は、インドで初めてシングルモルトを生産したことでも注目されました。またカバラン蒸留所のウイスキーは品評会で多くの賞を受賞し、インドのアムルット蒸留所でも本格的なシングルモルトが生み出されています。また、インドは世界一のウイスキー消費国であり、インド産ウイスキーも国際的な評価を得ています。これらの新興国におけるウイスキー生産の台頭は、従来のウイスキーの地域限定の概念を変えつつあり、業界に新たな可能性をもたらしています。

ウイスキー業界は、ウイスキー投資の増加や新興国におけるウイスキー生産の成長など、様々なトレンドが見られます。上記の国々に加え、タイ、イスラエル、パキスタン、インドネシア、南アフリカといった地域で、近年勃興しつつある蒸留所からも目を離すことはできません。これらのトレンドはウイスキー愛好家や投資家にとって注目すべきポイントであり、ウイスキー市場の将来を形作る要素となっています。ウイスキー業界は常に進化し続けているため、投資家あるいはウイスキー愛好家は、今後も新たなトレンドや変化に注目をしていく必要があります。

2023年3月30日(木)「THE OWNER」

できるビジネスパーソンは押さえておきたい ウイスキー業界の2大トレンド

https://the-owner.jp/archives/12966

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