日本の焼酎とウイスキーが世界のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで輝く受賞歴

世界には様々な権威ある酒類コンペティションが存在し、そこで高い評価を受けることは酒類メーカーにとって大きな名誉となります。今回は、日本の焼酎やウイスキーが世界的な品評会で受賞した実績や、その他の有名なコンテストについて紹介します。優れた酒類の品質が世界中で認められていく様子に注目してみましょう。

目次

1. インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)とは

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インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)とは何ですか?

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)は、イギリスの酒類専門出版社である「ドリンクス・インターナショナル」が主催するスピリッツの品質・味覚競技会です。焼酎、ジン、ウォッカ、テキーラなど、様々な部門に分かれて競われ、世界で最も権威のあるコンペティションの一つとして知られています。

ISCの目的は何ですか?

ISCの目的は、高品質な蒸留酒を評価し、世界の飲食業界にアピールする機会を提供することです。審査は著名なスピリッツ業界の専門家によるブラインドテイスティングで行われ、各カテゴリー別にトロフィー、最優秀金賞、金賞、銀賞、銅賞が授与されます。

ISCの特徴は何ですか?

ISCの特徴は、その審査方法にあります。全ての審査はブラインドテイスティングによって行われ、パッケージやブランドの情報に左右されず、純粋に品質と味わいが評価されます。また、受賞銘柄にはトロフィーが授与され、最高の栄誉とされています。

ISCの意義は何ですか?

ISCは、世界中のスピリッツメーカーや業界関係者から高い評価を受けており、受賞は酒類メーカーにとって一つの名誉です。また、受賞を通じて製品の品質や味わいが認知され、消費者の信頼を得ることにもつながります。ISCの受賞は、酒類メーカーにとって国際的なステージでの成功を示すものと言えます。

ISCの歴史と権威については後ほど詳しく説明します。

2. ISCの歴史と権威

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ISC(International Spirits Challenge)は、イギリスの酒類専門出版社「ドリンクス・インターナショナル」が主催する蒸留酒の品質・味覚競技会です。創設されたのは1972年で、今年で28回目の開催となります。ISCはその長い歴史と確かな審査基準により、世界で最も権威のある酒類コンペティションのひとつとして認知されています。

ISCでは、豊富な部門に分けて競技が行われています。焼酎部門は2018年に独立し、今年で5回目の開催となります。ジン、ウォッカ、テキーラなど他の部門もあります。

審査は著名なスピリッツ業界の専門家によるブラインドテイスティングで行われます。審査員は評価している製品のブランドやメーカーが分からない状態でテイスティングを行い、厳格な審査基準の下で各カテゴリーごとに金賞、銀賞、銅賞が選ばれます。

ISCでは金賞受賞製品の中でも特に優れた製品には最優秀金賞が授与されます。また、各部門で最も優れた製品には「トロフィー」という称号が贈られます。トロフィーはISCでの製品受賞の最高の栄誉です。

ISCの受賞は、製品の品質と評価の証明となり、世界的な知名度と信頼性を高めることができます。また、コンペティションへの参加は他のメーカーや製品との競争力を確認する機会にもなります。多くのメーカーがISCでの受賞を広報活動に利用し、製品の販売促進やブランド向上に役立てています。

ISCはその長い歴史と厳格な審査基準によって、世界の酒類業界から支持され、著名なブランドも多数参加しています。ISCの受賞は、製品の品質と蒸留酒業界への貢献を示す重要な指標であり、酒類業界における最高の栄誉として認識されています。

3. 焼酎部門の受賞結果ハイライト

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日本の焼酎は世界的に高く評価されており、国際的な評判も高いです。その証拠に、焼酎部門で優れた品質を認められた銘柄が多数あります。以下ではISC2023で受賞した一部の銘柄を紹介します。

焼酎部門での受賞内容は以下の通りです:
– 部門最高賞「トロフィー」受賞: 「屋久島 大自然林 麦」- 屋久島伝承蔵
– 最優秀金賞受賞: 「原酒 魂の芋」, 「茜風 43」, 「貴匠蔵 セラーセレクション」, 「酔麦香」- 津貫 貴匠蔵

これらの銘柄は高品質が評価され、焼酎部門で金賞や銀賞を受賞しています。特に「屋久島 大自然林 麦」は「トロフィー」受賞という部門最高賞を獲得し、注目を浴びています。

また、津貫 貴匠蔵の銘柄も複数の種類で金賞を受賞しています。これは彼らが焼酎の造り手として技術や品質に優れていることを示しています。

焼酎部門での受賞は、日本の焼酎の品質と味わいが世界的に高く評価されていることを証明しています。今後も日本の焼酎は進化し続け、世界市場で活躍することが期待されます。

4. 日本のウイスキーの受賞歴

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日本のウイスキーは世界中の品評会で多くの受賞を獲得してきました。特に、イギリスのインターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)では、高い評価を受けています。以下に、ISCで日本のウイスキーが受賞したいくつかの年と賞を紹介します。

  1. 2004年、2006年、2007年、2008年:
    – サントリーウイスキーの「響30年」がウイスキー部門で金賞を受賞し、トロフィーも獲得しました。

  2. 2009年:
    – ニッカウヰスキーの「竹鶴21年ピュアモルト」がトロフィーを受賞しました。

  3. 2012年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「山崎18年」がトロフィーを受賞しました。

  4. 2013年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」がトロフィーを受賞しました。

  5. 2014年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「山崎18年」がトロフィーを受賞しました。

  6. 2015年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「山崎ミズナラ2014」がトロフィーを受賞しました。

  7. 2016年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「山崎ミズナラ2014」がトロフィーを受賞しました。

  8. 2017年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「響JAPANESE HARMONY Master’s Select」がトロフィーを受賞しました。

  9. 2018年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」と「山崎12年」がトロフィーを受賞しました。

  10. 2019年:
    – サントリーウイスキーの「響21年」がダブルゴールドを受賞しました。

これらの受賞歴は、日本のウイスキーがいかに素晴らしい品質と味わいを持っているかを示しています。日本のウイスキーは、繊細な香りと豊かな味わいが評価され、世界中で愛されています。さらに、ISC以外のコンペティションでも、日本のウイスキーは頻繁に受賞しています。特に、イギリスのウイスキー専門誌「ウイスキーマガジン」が主催するワールド・ウイスキー・アワードは、日本のウイスキーにとって重要なイベントです。

日本のウイスキーは、その品質と味わいの高さから世界中で高い評価を受けています。今後も日本のウイスキー業界が発展し、世界中の人々に喜ばれるウイスキーを提供し続けることを期待しています。

5. ISC以外の世界的コンペティション

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世界中にはISC以外にも多くの酒類コンペティションが存在します。これらのコンペティションは、各国や地域の特産品や伝統的な製法を持つ酒類の品質を評価し、広く認知する機会を提供しています。以下に、いくつかの代表的な世界的なコンペティションを紹介します。

International Wine and Spirit Competition (IWSC)

IWSCは、イギリスのワイン研究者であるアントン・マッセル氏によって創設されたコンペティションです。IWSCは50年以上の歴史を持ち、世界で最も権威のある酒類コンペティションの一つとされています。このコンペティションでは、ワインやスピリッツの品質を評価し、最高賞のトロフィーを選出します。

San Francisco World Spirits Competition (SFWSC)

SFWSCは、アメリカのサンフランシスコで開催される酒類コンペティションです。このコンペティションは、世界中から集まった審査員によって、数千のエントリー作品が評価されます。SFWSCでは、部門ごとに金賞を選出し、その中から最高賞のトロフィーを授与します。日本の酒類も毎年多くの賞を受賞しており、国際的な評価を受けています。

World Whiskies Awards (WWA)

WWAは、スコットランドのウイスキージャーナリストであるジミー・アレクサンダー氏によって創設されたコンペティションです。このコンペティションでは、世界中のウイスキーが審査され、各部門ごとに最高賞が選出されます。WWAは世界最大かつ最も影響力のあるウイスキーコンペティションとして知られており、ウイスキー業界における最高の栄誉とされています。

The Rum Barrel Awards

The Rum Barrel Awardsは、カリブ海のヨットレース「アンティグア・バーブーダ・レースウィーク」と連携して開催されるラム酒のコンペティションです。このコンペティションでは、カリブ海地域のラム酒が審査され、最高賞のトロフィーが授与されます。カリブ海地域におけるラム酒の品質を競う重要なイベントとなっており、多くの注目を集めています。

これらのコンペティションは、世界中の酒類の品質を評価するための重要なイベントとなっています。各コンペティションは独自の審査基準や部門を持ち、優れた製品には最高賞が授与されます。これらのコンペティションで受賞した製品は、消費者にとって高品質な酒類の選択肢となり、酒類業界においても注目を集める存在となっています。

まとめ

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)をはじめとする国際的な酒類コンペティションは、世界中の優れた蒸留酒の品質を評価し、認証する重要な役割を果たしています。日本の焼酎やウイスキーも、これらのコンペティションで高い評価を受け続けており、その品質の高さが国際的に認められています。これらの受賞歴は、日本の酒類文化の素晴らしさを示すとともに、日本の酒造技術の進化を物語っています。これからも、日本の酒類メーカーが世界に誇れる製品を生み出し続けることを期待したいと思います。

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