福島県産笹の川酒造ウイスキー「安積」、TWSC2023で金賞に輝く【みんゆうNet】

「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2023」において、福島県から出品された3つの銘柄が金賞を受賞しました。金賞を獲得したのは笹の川酒造の「安積 2022エディション」と「安積 カベルネソーヴィニヨンカスクリザーブ」、そして郡山交響楽団が出品した「シンフォニー963 2022Limited-edition」です。金賞は、最高金賞に次ぐものとされています。

笹の川酒造は銀賞2点と銅賞1点、福島県南酒販は銀賞2点も受賞しました。

ウイスキーは、長い時間をかけてじっくりと熟成され、その独特の風味や香りを醸し出します。福島県から出品された金賞受賞銘柄たちは、その素晴らしい技術と熟練した知識を反映しています。笹の川酒造の「安積 2022」は、シングルモルトの風味を最大限に引き立てるために、特定の麦芽を一つの蒸留所で蒸留・熟成させています。その結果、柑橘系の爽やかな酸味が特徴的な一方、深い香りと複雑な味わいを提供します。

一方、同じく笹の川酒造の「安積 カベルネ」は、ワイン樽で熟成されたシングルモルトで、通常のウイスキーにはない芳醇な風味が特徴です。ワイン樽で熟成されることで、ウイスキーに深いフルーティーさと独特の風味が加わり、多様な味わいを楽しむことができます。

さらに、郡山交響楽団が出品した「シンフォニー963」は、音楽のシンフォニーのように、さまざまな原酒を繊細にブレンドすることで、調和のとれた味わいを生み出しています。ウイスキーのブレンドは、異なる特性を持つ原酒を組み合わせて、新たな風味や個性を引き出す難易度の高い技術であり、このウイスキーの受賞は、ブレンド技術の優れた評価とも言えます。楽団の長谷川弘樹代表理事は、「受賞したウイスキーが感動的である」と述べました。

この大会の洋酒部門では、国内外から過去最多の644点が出品され、国内の専門家229人が審査しました。焼酎部門の受賞酒は17日に発表されます。

以上の結果は、ウイスキーの製造技術と品質が日本でも高まっていることを示しています。特に、ウイスキーの複雑な風味や独特の特性を理解し、評価するための専門知識が増えていることがうかがえます。これは、ウイスキー愛好家や業界全体にとって、良質なウイスキーがますます増えるという、大いに期待できる動向と言えるでしょう。

2023年05月11日(木)「福島民友新聞社 みんゆうNet」
福島県3銘柄が金賞 東京ウイスキー&スピリッツ品評会
https://www.minyu-net.com/gourmet/shoku/FM20230511-776488.php

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