ジャパニーズウイスキー

山崎の抽選販売店まとめ|2026年10月の受付状況と定価

2026年10月24日時点で応募できる山崎の抽選4件(ビックカメラ有楽町店・アピタ・ピアゴ・高島屋・イトーヨーカドー)の締切と対象銘柄を整理。10月26日まで延長された高島屋の応募から購入までの流れと注意点も解説します。

2026年10月時点で受付中の山崎の抽選と、すでに締め切った抽選

2026年10月24日時点で応募できる山崎の抽選は、次の4つです。ビックカメラ有楽町店、アピタ・ピアゴオンラインショップ、高島屋、イトーヨーカドーネット通販です。サントリー公式の抽選は、すでに締め切られています。この見出しの情報は2026年10月24日更新です。表の各行から販売店の公式告知へ直接リンクしており、受付状況はリンク先で2026年10月24日に確認した内容です。抽選は告知から締切まで数日で終わるものが多いため、応募前には必ずリンク先で最新の条件を確認してください。

抽選対象受付状況(10月24日時点)この後の日程
ビックカメラ有楽町店山崎18年・山崎25年など受付中。締切は10月25日(10月24日確認)対象銘柄の全体、応募条件、当選後の購入方法は告知で確認
アピタ・ピアゴオンラインショップ山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONを含むセット(単品ではない)受付中。締切は10月25日23時59分(10月24日確認)セットの内容と価格、当選後の手続きは商品ページで確認
高島屋山崎 Story of the Distillery 2026(700ml)受付中。締切は10月26日23時59分まで延長(10月24日確認)10月29日頃にアプリで当選メッセージ、11月4日〜17日に店頭で購入。配送は不可
イトーヨーカドーネット通販山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION受付中。締切は10月28日11時59分(10月24日確認)。購入履歴の条件あり当選発表と購入の方法は告知で確認
サントリー公式(5月26日発売分)山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION受付終了(10月24日確認)なし
サントリー公式(10月6日発売分)山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION受付終了(10月24日確認)なし

高島屋の抽選:締切延長と購入までの流れ

高島屋の抽選は、アプリの不具合を理由に応募期限が10月26日23時59分まで延びています。延長前の締切を見て諦めた人も、まだ応募できます。販売店舗は日本橋店、新宿店、大阪店、京都店など13店舗です。全13店舗の店名は高島屋の応募要項で確認してください。

  1. 高島屋のアプリで、購入を希望する店舗を「お気に入り店舗」に登録する
  2. 10月26日23時59分までに、アプリから応募する
  3. 10月29日頃、アプリに届く当選メッセージを確認する
  4. 当選者は11月4日〜17日に登録した店舗へ行き、購入する。持参するのは、当選メッセージを表示できる操作可能なスマートフォンと、公的機関が発行した本人確認書類の原本。配送での受け取りはできない

気をつけたいのは、購入店舗が応募の時点で決まり、あとから変えられないことです。購入期間は11月4日から17日までの2週間です。この期間に実際に行ける店舗をお気に入り店舗に登録してから応募してください。応募数が少なそうな店舗を選んでも、受け取りに行けなければ当選は無駄になります。

店頭で本人確認があり、配送もできないため、当選した本人が来店する前提で予定を組みます。訪日外国人や海外に住む知人への贈り物にする場合は、日本在住の応募者が自分で受け取り、そのあと手渡しや発送をする段取りになります。贈る相手の滞在日程に合わせて店舗を選ぶよりも、応募者自身が11月前半に確実に行ける店舗を優先するほうが確実です。

ビックカメラ、アピタ・ピアゴ、イトーヨーカドーの抽選:締切が近い順に確認

  • ビックカメラ有楽町店:山崎18年・山崎25年などが対象です。締切は10月25日です。対象銘柄の全体と応募の条件は、告知で確認してください
  • アピタ・ピアゴオンラインショップ:山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONを含むセットの抽選で、単品販売ではありません。締切は10月25日23時59分です。セットの内容と価格を確かめ、支払総額で判断してから応募します
  • イトーヨーカドーネット通販:山崎 Story of the Distillery 2026 EDITIONが対象です。締切は10月28日11時59分です。応募には購入履歴の条件があるため、自分が条件を満たすかを告知で確認してください。商業目的と判断された応募は対象外になると明記されています

サントリー公式の抽選は5月分・10月分とも終了

サントリー公式の「山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION」の抽選は、5月26日発売分、10月6日発売分ともに受付を終えています。2回発売されたため「中身の違う2種類がある」と受け取られがちですが、サントリーは両発売分を同一商品と明記しています。容量は700ml、アルコール度数は43度で、公式には仕様・価格とも同一です。ミズナラ樽原酒やスパニッシュオーク樽原酒などをブレンドした仕様も共通です。瓶詰め時期による微差の有無は公表されていません。

公式には同一商品なので、片方を手に入れた人が、別仕様としてもう片方を買い分ける必要はありません。バーで仕入れる場合も、発売時期で区別する必要はなく、本数を確保できるかどうかで判断できます。

いま取れる行動を条件別に整理

  • 山崎18年・25年を探している人:ビックカメラ有楽町店の告知を確認し、10月25日の締切までに応募する
  • セットでの購入でもよい人:アピタ・ピアゴの商品ページでセットの内容と価格を確かめ、10月25日23時59分までに応募する
  • 高島屋の13店舗のどれかに11月4日〜17日に行ける人:お気に入り店舗を登録し、10月26日23時59分までにアプリから応募する
  • 店頭に行けない人、ネット通販で応募したい人:イトーヨーカドーの購入履歴の条件を満たすかを確認し、10月28日11時59分までに応募する
  • すでに5月分か10月分を持っている人:公式には同一商品なので、別仕様として買い分ける必要はない

受付状況は日ごとに変わります。応募の前には、各店の公式告知に書かれた締切日時、購入期間、本人確認の方法を確認してください。高島屋の当選発表は10月29日頃の予定です。それより前に、当選通知を受け取るためのアプリの通知設定を済ませておくと確実です。

サントリー公式の抽選は終了しています。公式名をかたって追加の抽選を案内するメールやSNS投稿は疑ってください。応募は、サントリーや販売店の公式サイト、公式アプリから直接たどれるものに限ります。

山崎の抽選をしている販売店の種類と、応募前に確かめる条件

ウイスキーのイメージ写真

山崎の抽選は、窓口の種類ごとに応募の入口と受け取り方が違います。まず種類で候補を絞り、そのあと各社の公式告知で今回の条件を確認する順番にすると、応募の手間と取りこぼしを減らせます。条件は同じ店でも回ごとに変わるため、下の表は応募前に確認する項目の一覧として使ってください。

窓口の種類例主な応募の入口応募前に確認する項目
百貨店高島屋など店舗のアプリアプリ会員登録の要否、購入店舗を応募時に選ぶか、店頭での本人確認の方法
総合スーパーイオンなどグループのアプリ対象店舗の範囲、1人1回などの応募制限、受け取り店舗を指定できるか
酒販チェーンやまやなど店頭またはWEB会員カードや購入履歴の条件の有無、受け取りは応募店舗に限られるか
家電量販店各社ポイント会員のWEB・アプリ会員登録の要否、店頭受け取りか配送か、支払い方法の指定
ネット通販各社各社通販サイト配送の可否と送料、1アカウントでの応募制限、当選後の決済期限
メーカーサントリーの山崎倶楽部メーカーのWEB登録の要否、応募条件、購入・受け取りの方法(告知ごとに確認)

比較するときの観点は5つです。会員登録の要否、応募制限(1人1回か、世帯や住所単位か)、WEBで応募して店頭で受け取るのか配送か、受け取り店舗を自分で指定できるか、本人確認の方法です。本人確認は、受け取りの際にどの書類を求めるか、応募者の名義と一致している必要があるかまで告知を読みます。訪日外国人に贈る場合も、応募と受け取りは日本在住の応募者本人が行う前提で考えてください。業務用の仕入れを考える店舗運営者は、今回掲載した抽選ごとに、商業利用と再販売に関する規約を個別に確認します。たとえばイトーヨーカドーネット通販の今回の抽選は、商業目的と判断した応募を対象外にすると明記しています。抽選を店の仕入れ先として使えるのは、規約が業務用途を認めている販売経路に限ります。

Amazonや楽天の「山崎 抽選」は大半が通常販売

通販モールで「山崎 抽選」と検索すると、多くの商品が表示されます。ただしその多くは抽選ではなく、出品者が自由に価格を付けた通常販売です。商品名に「抽選」の語が入っていても、当選の手続きなしにそのまま購入できるものは通常販売と判断します。抽選販売であれば、応募期間・当選発表日・購入期限が商品ページか告知に明記されています。これらの日付がないものは抽選ではありません。店頭のポップも同じ基準で見て、応募用紙や応募方法の案内がなければ通常販売と考えます。

価格は定価の章の手順で、サントリーの現行の希望小売価格と照らして判断します。

店舗受け取りの抽選は生活圏で応募先を絞る

店頭受け取りが条件の抽選は、当選しても受け取りに行けなければ購入できません。応募先は倍率の予想ではなく、受け取れるかどうかで選びます。次の条件をすべて満たす店舗だけに応募してください。

  • 購入期間中に、平日の仕事帰りか週末のどちらかで2回以上行ける(1回目に行けなかった場合の予備)
  • 自宅か職場から、乗り換えを含めて無理なく通える距離にある
  • 営業時間内に、本人確認を受ける時間を含めて到着できる
  • 他の抽選と購入期間が重なっても、それぞれ受け取りに行ける

生活圏に対象店舗がない人は、配送に対応したネット通販やメーカーの抽選に絞ります。この場合も、送料や配送できる地域、当選後の決済期限を告知で確認してから応募してください。

山崎の定価はいくらか:希望小売価格と通販価格の見方

山崎の「定価」として基準にするのは、サントリーが製品紹介に載せている希望小売価格です。サントリーは、この希望小売価格が販売店の売値を拘束しないと明記しています。それでも、通販価格が割高かどうかを判断する物差しになります。2026年10月時点の現行価格と、限定品の価格を表記の違いも含めて整理します。

銘柄容量・度数価格表記仕様のポイント
山崎700ml・43%—税別(希望小売価格)モルト原料。ワイン樽貯蔵モルト、ミズナラ樽貯蔵モルトを使用
山崎12年700ml—税別(希望小売価格)ホワイトオーク樽熟成原酒が軸。スパニッシュオーク樽とミズナラ樽の原酒も使用
山崎18年700ml—税別(希望小売価格)酒齢18年以上のスパニッシュオーク樽熟成原酒が中心
山崎25年700ml—税別(希望小売価格)中心原酒は公式情報で確認中
山崎 Story of the Distillery 2026 EDITION700ml・43度—税込受付状況の章を参照
山崎 リフィルスパニッシュオーク700ml・48%—税別(希望小売価格)2026年11月24日に全国で数量限定発売予定

2026年4月の価格改定前の数字と混同しない

サントリーは2026年4月1日出荷分から、山崎を含む一部ウイスキーの価格を改定しました。改定後の価格も希望小売価格であり、販売店の売値を拘束しない点は変わりません。改定前に書かれた記事、店頭に残る古い値札、通販ページの「定価」欄には、改定前の価格がそのまま残っていることがあります。こうした数字を基準にすると、割高な商品を「定価並み」と誤って判断しかねません。記事の公開日や更新日が2026年4月より前なら、そこに書かれた定価は使わず、上の表で照合してください。

抽選は希望小売価格に近く、通常販売は店が決める

抽選では、希望小売価格に近い価格で売られる例が多く見られます。一方、通常販売の値付けは店ごとの判断です。年数表記の高い銘柄ほど、両者の差は開きやすくなります。18年や25年の原酒の量は、まず18年前、25年前にどれだけ蒸溜して樽に詰めたかで決まります。熟成中の樽から毎年一部が蒸発する目減り(エンジェルズシェア)は、そこに上乗せされる要因です。日本のウイスキーは、需要が落ち込んだ時期に生産を絞りました。このことが、現在の長期熟成原酒の不足の背景としてよく挙げられます。しかも原酒は熟成を終えるまで出荷できないため、需要が増えてもすぐには供給を増やせません。

限定品は税込と税別が混在する

Story of the Distillery 2026 EDITIONは税込、リフィルスパニッシュオークは税別で案内されています。2本の数字を並べただけでは、正しく比べられません。比べるときは、下の手順の1で税込にそろえてください。

通販価格を見て買うか決める手順

  1. 表の税別価格に1.1を掛けて税込にそろえる(酒類の消費税率は10%)
  2. 通販価格に送料と決済手数料を足し、支払総額を出す
  3. 支払総額を税込の希望小売価格で割り、倍率を出す
  4. 支払総額から税込の希望小売価格を引き、差額を円で出す
  5. 倍率と差額は参考の計算として使い、次の観点で買うかどうかを決める
  • 予算:差額を円で見て、自分の予算で納得できる上乗せかどうか。同じ倍率でも、高額な銘柄ほど差額は大きくなる
  • 急ぎ度:贈る相手の帰国日が迫っているなど、期限までに抽選の結果を待てるかどうか
  • 抽選の応募可能性:受付中の抽選や今後の告知に、受け取り条件を満たして応募できるかどうか
  • 店で提供する場合:倍率ではなく1杯の原価で判断する(実務の章の計算式を参照)

どの山崎に応募するか:造りの違いから見る銘柄ごとの性格

ウイスキーのイメージ写真

山崎の銘柄ごとの性格を読むとき、どの樽の原酒が中心かは重要な手掛かりの一つです。ただし香味は、蒸溜での原酒の造り分け、樽の履歴、熟成期間、原酒の選択と配合が重なって決まります。ここでは造りの層を押さえたうえで、メーカーが公表した原酒構成と香味の記述、そこからの推測を分けて整理します。

16基のポットスチルと加熱方式で原酒を造り分ける

造り分けは、蒸溜の前の発酵から始まります。山崎蒸溜所では、発酵槽に木桶とステンレスの両方を使っています。木桶には乳酸菌などが住みつきやすく、発酵の後半に香味の厚みが加わるとされます。ステンレス槽は温度や衛生を管理しやすく、すっきりした発酵もろみになりやすいとされます。

山崎蒸溜所には、形の異なる16基のポットスチル(単式蒸溜器)があります。スチルのネックが高いもの、くびれや膨らみがあるもの、ラインアーム(蒸気を冷却器へ送る管)が上向きのものは、途中で冷えて液体に戻る蒸気が多くなります。この還流が多いほど、重い成分がスチル内に戻り、軽く華やかな原酒になります。逆にネックが低く還流が少ない形では、重い成分まで留出し、厚みのある原酒になります。

加熱方式は、初溜(発酵もろみを最初に蒸溜する工程)はすべて直火、再溜(初溜の留出液をもう一度蒸溜する工程)はすべて間接加熱(スチーム)です。直火の初溜では釜の底が局所的に高温になり、香ばしく重い成分が生じやすくなります。再溜の間接加熱は加熱が均一で、温度を細かく制御しやすくなります。加熱方式は工程ごとに決まっています。そのため原酒ごとの違いを生むのは、発酵、スチルの形、そして次に述べるミドルカットです。

再溜の留出液は、最初に出る前留、製品に使う中留、終わりの後留に分けます。中留をどこで切り取るかをミドルカットと呼びます。切り取る範囲を広げると重い成分まで入り、狭めると軽い原酒になります。発酵、スチルの形、ミドルカットの組み合わせによって、1つの蒸溜所の中で多彩な原酒を用意できるのです。

銘柄ごとの中心原酒と向く目的

表の「中心になる原酒」は、メーカーが公表した構成です。「香味の軸」は、リフィルスパニッシュオークの行を除き、樽の種類から一般に考えられる傾向です。公式のテイスティングノートそのものではありません。

銘柄中心になる原酒香味の軸向く目的
山崎(年数表記なし)ワイン樽貯蔵モルト、ミズナラ樽貯蔵モルト(43%)ワイン樽の果実味と、ミズナラの香木のような香りハイボールや水割りを含めて日常的に飲む、店の定番
山崎12年ホワイトオーク樽熟成原酒(スパニッシュオーク樽・ミズナラ樽原酒も使用)ホワイトオーク由来の甘くやわらかな熟成香ストレートやトゥワイスアップで山崎の基準を知る、贈答
山崎18年酒齢18年以上のスパニッシュオーク樽熟成原酒タンニンの渋みとドライフルーツのような香味ストレートで少量ずつ飲む、格式のある贈り物
Story of the Distillery 2026 EDITIONミズナラ樽原酒やスパニッシュオーク樽原酒などのブレンド(43度)樽ごとの個性を重ねた構成限定品として飲む、話題性のある贈り物
山崎 リフィルスパニッシュオークスパニッシュオークのリフィル樽原酒のみ(48%)公式の香味記述:穏やかな木香、軽やかな余韻飲み比べ、加水での変化を試す

定番の山崎では、ワイン樽が木材に染みたワインの成分を通して赤い果実のような香味を与えます。ミズナラは日本産のオークで、ラクトン類などの香気成分を多く含みます。これが白檀や伽羅にたとえられる香木のような香りの由来です。山崎18年の香味を読むときは、樽材の種類と樽の履歴を分けて考えます。スパニッシュオークは、欧州系のオークという木の種類を指します。シェリー樽は、シェリーを一定期間詰めて樽をなじませる工程(シーズニング)を経た樽という、使用の履歴を指します。スパニッシュオークでできたシェリー樽では、樽材のタンニンが渋みの骨格を与えます。干しブドウやプルーンのような干した果実の香味は、シーズニングに使ったシェリーの寄与が大きいとされます。欧州系のオークは、一般にアメリカンホワイトオークよりタンニンを多く含みます。長い熟成の間にタンニンなどの成分は酸化しながら変化し、渋みの質感も変わっていきます。公式の製品紹介に「シェリー樽原酒」と書かれていれば、干した果実の香味をシェリーの履歴と結びつけて読めます。樽材の名前だけが書かれている場合、樽の履歴までは断定できません。

「年数が長いほど良い」とは限らない理由

年数表記は、ブレンドに使った原酒の最低酒齢を示すだけです。上の表のとおり、公表されている中心の樽は、12年がホワイトオーク、18年がスパニッシュオークです。年数が違うだけでなく、中心の樽そのものが違います。タンニンの渋みが苦手な人には、18年より12年のほうが合うことがあります。Story of the Distilleryとリフィルスパニッシュオークは年数表記がなく、樽の構成が性格を読む主な手掛かりになります。

樽の履歴を表す言葉も押さえておきます。ファーストフィルは、シェリーやバーボンなどを払い出したあと、初めてウイスキーの熟成に使う樽です。リフィル樽は、サントリーの説明では、ウイスキーの熟成に使った樽を再び原酒の熟成に利用したものです。一般に、使用を重ねた樽ほど、木材や前に入っていた酒から溶け出す成分は穏やかになるとされます。ただし樽の個体差、熟成期間、配合も香味に関わるため、使用歴だけで香味は決まりません。山崎 リフィルスパニッシュオークについて、サントリーは「穏やかな木香」「軽やかな余韻」といった香味を示しています。評価の面では、山崎12年が2024年、山崎18年が2025年にISCの「シュプリーム チャンピオン スピリット」を受賞しています。

麦芽のピートの強さ(フェノール値ppm)と、冷却濾過・着色の有無は、各銘柄とも公式の情報で確認できていません。ここでは断定しません。表示基準がカラメルの使用を認めていることだけを根拠に、個別の製品の着色の有無を判断することはできません。

応募する銘柄の絞り方

  • 自分でハイボールや食中酒として飲む:倍率の高い限定品を追うより、定番の山崎の抽選に絞る
  • 山崎の味の基準を知りたい、初めての贈り物にする:山崎12年
  • 渋みと濃い果実味が好きな人、特別な贈り物にする:山崎18年
  • 樽の違いを飲み比べたい、店で話題性のある1杯を出す:Story of the Distilleryかリフィルスパニッシュオーク
  • 外国人客の多い店で定番として常備する:入手しやすさを優先し、定番の山崎と12年を軸にする

応募先は、当たりやすさではなく、当選した1本を飲むか贈るか、店で出すかという目的から逆算して決めます。目的に合わない銘柄に当選しても、受け取りの手間と予算を使うだけになるためです。

当選したあとの実務:受け取り、贈り物、店での提供

当選したあとに残る作業は、受け取り、贈る準備、店での提供の3つです。どれも期限や規約に左右されるため、当選通知を待つ間に段取りを決めておきます。

受け取り:来店日は当選前に押さえる

  • 購入期間と、本人確認に使える書類(応募名義と一致している必要があるか)を告知で確かめる
  • 購入期間中の来店日を、予備日を含めて当選前に予定へ入れておく
  • 支払い方法の指定や、当選画面の提示が必要かを確認する
  • 期間を過ぎた場合に当選が無効になるのか、繰り上げや延長があるのかは店ごとに違う。推測で判断せず、その店の規約で確認する

贈り物:「日本の山崎」を伝える材料

海外の人に贈るときは、「ジャパニーズウイスキー」の表示基準を添えると産地の意味が伝わります。これは日本洋酒酒造組合の自主基準です。国内で糖化・発酵・蒸溜を行うこと、国内で3年以上樽貯蔵することなどを求めています。輸入原酒を国内で瓶詰めしただけの製品とは区別されます。スコッチがスコッチウイスキー規則(SWR 2009)でスコットランドでの製造と熟成を義務づけているのと同じ発想で、産地での一貫製造を示す基準だと説明すると、海外の相手にも通じやすくなります。ただし法律ではなく業界の自主基準である点は、正確に伝えてください。

海外へ送る・持ち帰ってもらう場合の確認手順

  1. 相手国の税関の公式案内で、酒類の免税範囲、年齢制限、申告の要否を確認する
  2. 経由地がある場合は、乗り継ぎ国の液体物の規定も確認する
  3. 発送する場合は、運送会社が酒類の国際輸送を引き受けるか、引き受ける場合の梱包条件と関税の支払い方法を確認する
  4. 受け取る側に、関税が発生しうることを事前に伝えておく

許容量や税率は国や時期で変わります。ここでは数値を挙げず、必ず出発前の時点で一次情報を確かめてください。

店での提供:規約の確認と値付けの組み立て

前の章で触れたとおり、抽選の規約に転売の禁止や個人購入の限定がないかを先に確かめます。業務用途が規約に合うか曖昧なら、販売店に問い合わせてから提供を決めます。値付けは次の形で組み立てます。

  • 1杯の酒の原価 = 仕入れ総額 ÷(ボトル容量 ÷ 1杯の提供量)(30mlのシングルなら700mlで約23杯)
  • 1杯の費用 = 1杯の酒の原価 + 加水用の水・チェイサー + グラスの洗浄・破損の按分 + 人件費などの按分
  • メニュー価格 = 1杯の費用 ÷ 目標原価率(チャージを別に取る店は、その分を差し引いて設定する)

限定品は次の入荷が見込めません。残量が少なくなった終盤は香りが変わることがあるため、価格を据え置くか、残りを飲み比べセットに回すかを最初に決めておきます。

開栓後の保管とトゥワイスアップ

開栓後は、液面が下がるほどボトル内の空気の層(ヘッドスペース)が増えます。香りの変わり方は、ヘッドスペースの大きさ、栓を開け閉めする頻度、保管温度などで違い、一律の期限はありません。開栓日を記録しておき、注ぐたびに開栓直後の香りと比べて変化を確かめます。残量が半分前後になった頃は、香りの変化を確かめ直す目安にしてください。ボトルは立てて保管します。高い度数の酒にコルクが長く触れると、コルクが傷んで崩れたり、コルク臭が移ったりするためです。直射日光と高温も避けます。直射日光は紫外線で香気成分を分解し、高温は揮発と膨張による液漏れを招きます。

トゥワイスアップは、常温の水を1:1で加える飲み方です。43度の山崎なら20度台前半まで下がり、エタノールの刺激が弱まります。加水でアルコールの濃度が下がると、エタノールに溶け込んでいた疎水性の香気成分が液面に移りやすくなり、香りが開きます。冷水を使わないのは、温度が下がると揮発そのものが鈍るためです。水を先にグラスへ入れ、ウイスキーを注いで軽く回すと均一に混ざります。

山崎の抽選でよくある疑問

ウイスキーのイメージ写真

山崎は終売したのか

終売していません。 製造を終えたのは限定品の「山崎 Story of the Distillery 2025」です。定番の山崎、山崎12年、山崎18年、山崎25年は、サントリーの製品紹介に現行品として載っています。限定品は、その回のために選んだ樽の原酒を組み合わせて造ります。2025の製造終了は確認できますが、年号の異なる限定品の香味設計が必ず変わるとは限りません。サントリーの製品紹介も、2025について「2024年と香味設計は同様」と記載しています。2025の製造終了は、この限定品としての区切りです。山崎というブランド全体の終売を意味するものではありません。

「終売」の噂を理由に、通常販売の高値品へ急いで手を出す必要はありません。定番品は今後も抽選や入荷の機会があります。割高かどうかは、前の章の手順で判断してください。

当選した1本を開けずに保管するときの置き方は?

ボトルは立てて置きます。寝かせると、高い度数の酒にコルクが長く触れて傷みやすくなるためです。直射日光と高温を避け、温度の変化が小さい場所を選びます。外箱があれば入れたままにすると光を遮れて、贈るときの見た目も保てます。コルク栓は匂いを通すことがあるため、台所や芳香剤の近くなど匂いの強い場所も避けてください。

当選後にキャンセルするとどうなるか

当選後に購入しなかった場合やキャンセルした場合の扱いは、販売店の規約によります。次回以降の応募が制限されるかどうかも店ごとに違うため、応募前に規約で確認してください。購入期間中に受け取りに行けるか、支払いができるかを応募前に確かめます。買えないと分かっている抽選には応募しないのが確実です。

山崎の抽選が当たらないときの見直し方

倍率は公表されないため、当選確率そのものは上げられません。見直せるのは、取りこぼしと機会の数です。

  • 会員条件の確認:購入履歴やカード会員が応募の条件になっていないか。条件を満たしていない応募は、抽選の対象外になることがある
  • 受け取れる応募先を増やす:前の章の条件を満たす店舗とネット通販だけを、窓口の種類を分散して加える
  • 通知の取りこぼし対策:アプリの通知設定と、メールの迷惑メールフォルダを応募直後に確認する
  • 告知を見逃さない:各店のアプリやメールマガジンを登録しておく。受付期間は数日で終わることが多い
  • 銘柄の幅:限定品だけでなく、目的に合えば定番の山崎や12年の抽選にも応募する

山崎 リフィルスパニッシュオークも抽選になるか

2026年11月24日に全国で数量限定発売される予定です。販売方法は、10月24日時点で確定した情報がありません。抽選になるか、先着や店頭販売になるかは、店ごとに決まる可能性があります。発売日が近づいたら、普段使う百貨店、酒販チェーン、通販サイトの告知を確認してください。先着販売になった場合に備えて、会員登録や決済方法の準備は発売前に済ませておきます。

読者の状況いま取る行動
自分で飲みたい利用する店のアプリ通知とメールマガジンを有効にし、販売方法の告知を待つ
贈り物にしたい応募者自身が11月下旬以降に受け取れる店を候補に絞っておく
店で提供したい規約で業務用途が認められるかを、販売方法の告知と同時に確認する

よくある質問

山崎を何本か飲み比べるときは、どの順番で注げばよいですか

香味の軽いものから重いものへ進めるのが基本です。定番の山崎、ホワイトオークが軸の12年、樽の個性を重ねたStory of the Distillery、スパニッシュオークのタンニンが前に出る18年の順にすると、渋みで舌が鈍る前に繊細な香りを拾えます。48%のリフィルスパニッシュオークは度数が高いため最後に回し、合間に水を挟んで口を整えてください。

山崎をストレートで味わうときは、どんなグラスを選べばよいですか

口がすぼまったチューリップ型のテイスティンググラスが向きます。膨らんだボウルに揮発した香りがたまり、すぼまった口がその香りを鼻先へ集めます。そのため、ミズナラの香木のような香りやワイン樽の果実味を拾いやすくなります。口の広いロックグラスは香りが散りやすいので、氷を使う飲み方やハイボールに回してください。ノージングを重視するときと使い分けます。

リフィルスパニッシュオークの加水は、どのように試せばよいですか

まずストレートで香りと味を確かめます。そのあと常温の水を数滴ずつ加え、そのたびに香りを取り直します。48%と定番より度数が高いため、少量ずつ足すたびの変化を追いやすくなります。加水で香りが開く理由は、トゥワイスアップの節を参照してください。入れすぎた水は戻せないので少しずつ足してください。最後に1:1のトゥワイスアップと比べると、香りが最も開く濃さを見つけやすくなります。

定番の山崎をハイボールにするとき、気をつけることはありますか

グラスと炭酸水をよく冷やしておきます。氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、先にマドラーで混ぜて液温を下げます。炭酸水は氷に直接当てず、グラスの内側に沿わせて静かに注ぎます。仕上げに混ぜるときは、マドラーで氷を軽く持ち上げる程度にとどめてください。強く混ぜると炭酸が抜け、ワイン樽由来の果実味を鼻へ運ぶ泡立ちが弱まります。

出典・参考にした情報

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。 妊娠中・授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響するおそれがあります。 お酒は適量を楽しみ、飲酒運転は絶対におやめください。